2021年4月22日
佐渡で第二回「聖地御遺文奉読会」
【新潟西】
新潟県東・西・北の三管区宗務所は、四月二十二日、佐渡市・根本寺(竹中貫首)三昧堂において、第二回「聖地御遺文奉読会」を開催し、各管区から約二十人の教師が参加した。
日蓮聖人佐渡越後ご来臨七五〇年報恩事業として始められたこの会は、昨年十月に長岡市・寺泊の聖人ご滞在の地に建つ法福寺祖師堂で第一回が開催され、『寺泊御書』を拝読した。「ご聖日に、ご聖地で、ゆかりのご遺文を拝読しよう」という趣旨のもとに三管区内に広く呼びかけて行われている。
第二回目となった『開目抄』の奉読会は、佐渡での聖人初めのお住まいの地となった塚原の地に建立された根本寺・三昧堂が会場となった。諸般の事情から同ご遺文が述作されたとされる二月中の開催が叶わなかったが、この日の午前中には竹中貫首を導師に「開目抄ご述作七五〇年報恩法要」も奉行され、法華経総要品が三昧堂のご宝前に読誦奉納された。
午後から開かれた「奉読会」では、まず『開目抄』ご述作の動機や概要、拝読の心構えについての説明が行われ、そののち参加者による拝読、読経となった。参加者のひとりは「聖人がお弟子や檀越たちに『形見』として残された重要なご遺文。聖人の佐渡でのご苦難を思い、この霊地でお読みできたことをこれからの糧としたい」と語った。