2021年4月21日
山梨3 教化センター公開講座
【山梨3】令和3年4月21日、南アルプス市鏡中條、玉泉院を会場に、山梨県第3部教化センターオンライン公開講座『「定年後」はお寺が居場所』を表題に行われ、講師には立教大学社会デザイン研究所研究員、ライターの星野哲氏に講演を頂いた。当日会場には25名、オンラインから僧侶、檀信徒10名の参加があった。
講演の中で星野氏は、全国各地域、各宗派の寺院で、行われている事例や画像、また自身が興味を持ち実際にフィールドワークしてみた事などを紹介しながら話を進め「今日、社会に於いて求められているお寺の在り方、また行きたくなるお寺とはどういうお寺なのか、檀家さん以外の方でも気軽に行けるお寺、誰でも居ていいんだと思える場を提供してくれるお寺とはどの様な工夫をしているのかを見ていくと、多種多様な方々に携わってもらっている寺院が多く、「お寺が」ではなく「お寺と」一緒にアクションし、様々な分野の人とアクションを考える寺院である。有名なお寺やお坊さんも、出来る範囲から行い、繋がりを広げていくと共に課題に気づき、積み重ねいったのが現在の姿。地域に社会貢献を共に行う方々との繋がりを増やし、又その場を提供出来るお寺は率先してやっていく、提供だけではなくもう少し関わっていく意識を持つことが必要である。そもそもお寺は仏教、仏教は苦と向き合うことを説いており、その苦を取り除いてあげること自体が社会貢献、その姿勢は常に持っていてほしい。」と、これからのお寺という場の可能性、必要性について熱く語った。
講演後、参加者の中には「今現在、総代に就いているが、話を聴くまで檀家としての目線でしか見てこなかったが、今回の講演を聞いて、今までと異なった新しい視点を考えさせてもらった。今日の話をお寺に持ち帰り情報を共有したい。」と感想を述べ、2時間の内容の濃い講演に参加者は惜しみない拍手を送り、講演会は幕を閉じた。