2021年3月27日
千葉東 香取市実相寺で報恩読誦会
【千葉東】3月27日、香取市実相寺(冨永観瑞�住職代務者)に於いて災害復興事業完成報告報恩読誦会が行われ、修法師会(三谷恵乗会長)と青年会(小島知新会長)の計21名の僧侶と8名の檀信徒が参加した。
令和元年9月の台風15号により被災し、本堂のサッシ窓が吹き飛び、屋根瓦が剥がれ吹き込む風雨で堂内は悲惨な状況になった。庫裡も屋根のトタンが一面吹き飛び悲惨な状況になった。境内の樹木も折れたり倒伏し、山門も片袖が吹き飛び、天神堂も傾き、境内界壁のフェンスも吹き飛ばされ、甚大な被害を受けた。檀家数13軒の寺院であるが、宗門よりの建物災害見舞金、災害特別義援金や各方面からの義援金や見舞金、加入していた保険の災害見舞金などをもとに、住職と檀信徒が力を合わせ、宗祖御降誕800年御報恩事業として本年2月16日までに復興事業を終えた。
コロナ禍の為、特別な落慶法要は行わず、無事完成の報告と報恩感謝の意を表す為、報恩読誦会として法要を厳修した。堂内は換気を充分に取り全窓を開け放ち、法要出仕僧のみとし、檀信徒は堂外にて参列した。
法要は法華経要品を大音声にて読経後、修法師が御宝前法楽をし、境内で参拝されている檀信徒にも大衆法楽をした。
冨永代務住職は挨拶の中で、「僅か13軒の檀家では被災時の状況を見て途方に暮れた。日蓮宗をはじめ皆様よりの有難い災害見舞金や義援金なくして復興事業は行う事は出来得なかった。旧暦2月16日の御聖日の前日に無事完成の御報恩の誠を捧げる事が出来き大変有難い思いです」と話されていた。参列されていた檀信徒も感激し、今後の菩提寺護持丹精を誓っていた。終了後は冨永住職代務者よりお土産として香取市栗源の名産品である「さつまいもシルクスイート」が配られた。