2020年10月22日
神奈川三・本山妙純寺で宗祖依智入定750年報恩法要
【神奈川三】神奈川県第三部は十月二十二日、厚木市本山妙純寺に於いて、「宗祖日蓮大聖人依智入定七五〇年報恩法要」を厳修した。
法要は妙純寺貫首、星日龍猊下大導師のもと管内教師五十五名出仕、檀信徒六十四名が参列し、日蓮大聖人が依知の地で明星天子の星下りを体現された威徳を称え、報恩の誠を捧げた。
当初予定していた行事は昨今の新型ウイルスの感染拡大防止のため、規模を縮小して法要のみが執り行われたが、管内修法師による修法・雅楽会による奉楽・檀信徒代表による献灯・献華・献香などが行われ、荘厳な法要となった。
法要の中で星貫首は「此の依智は宗祖が九月十三日より十月十日まで、この地におわしたる霊地なり。立正安国論の冒頭に曰く『旅客来りて嘆いて曰く、近年より近日に至るまで、天変地夭、飢饉疫癘、遍く天下に満ち、 廣く地上にほとばしり』とある。現代の世相とよく符合するものあり、未法の世の自己中心的な思考が世に満ち、人類の驕りが今、宇宙法界の調和を乱し、かるが故に天変地異、飢饉疫癘の相を現出す、今こそ宗租の教えを益々繁栄させ、この流れを変えることが、最重要なり。 今、依智入定七五〇年の紀辰を迎え、神奈川第三部宗務所僧俗一にして、この諸現象に対応し、宗祖の光明が天地に充ち、一切衆生の闇を開き給わんことを祈る」と表白文を述べた。また、神奈川三部宗務所山﨑浩道所長は、「一年掛かりで綿密な計画を立て、大きな法要にする予定で進めていた矢先、新型コロナウイルスの影響により、法要も自粛を余儀なくされた。しかし、依智入定七五〇年という御正当を迎える中で、小規模でも日蓮大聖人に報恩のお題目を皆様と共に捧げられたことは有難く感謝している。神奈川県第三部唯一の本山で、より一層日蓮大聖人を身近に感じ、ご縁を結んで欲しい。」とコロナ過での自粛開催であったが、無事に報恩法要を厳修できたことへの謝辞を述べた。