2020年10月16日
北海道南・岩内町蓮華寺で入退寺式
【北海道南】岩内町蓮華寺に於いて、10月16日法燈継承入退寺式が執り行われ、第10世野田泰亮上人より第11世野田泰成上人へと払子が継承された。
師父泰亮上人は七十歳を前に、法燈と伝統を護りながらも今後は時代に則した寺院の在り方や布教活動を行うにあたっては、若さと行動力・世態に対応出来る柔軟性が必要であると世代交代を以前より鑑み、寺号公称150年を迎えた今、その意を決した次第である。
既に書類等で認証され4月1日より住職として法務を始めた泰成上人は、この半年間を「一日一日が仮免許でした」と振り返る。檀信徒との接し方、近隣寺院とのお付き合い、法事・葬儀・お寺参りは導師として勤め、わからぬ事は師父に教わりようやくこの日を迎えた。
午後6時、御会式逮夜法要と共に厳修された継承式は、コロナ禍の状況下法要時間の短縮、衛生管理の徹底と細心の注意を心掛け、寿ぐ檀信徒・僧侶・寺族合わせ200名が参列した。土屋大乗宗務所長より退任と住職承認の辞令がそれぞれ伝達され、10世泰亮上人より11世泰成上人へと払子が授与された。新住職の奉告文が読み上げられ、三宝給仕・歴世への報恩・立正安国を誓い滞りのない法要を修めた。
前住職夫妻の謝辞で39年に及ぶ住職歴(国富隆徳寺17年、岩内町蓮華寺22年)に触れ仏祖三宝・諸天善神・全ての皆様に深甚の謝意を述べ退任された。新住職は「檀信徒と共に精進して参ります」と強い決意と感謝の気持ちを述べた。