日蓮宗新聞

2020年7月20日号

身延山久遠寺第747回開闢会

開闢会①山梨県総本山身延山久遠寺で第747回となる開闢会の御草庵法要が6月17日に営まれた。例年、同じ日に行われる賑やかなご入山行列は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となったが、同法要は少ない参列者のなか、粛然に開催された。
日蓮聖人(1222―82)は流罪地となった佐渡から鎌倉にお戻りになられた文永11年(1274)、幕府に対して3回目となる諫暁をされるも用いられなかったため、「三度国を諫めても用いられなければ山林に交われ」という故事に倣われ、身延山に隠棲された。以後、身延の地を気に入られ、晩年の9ヵ年を弟子の育成や信徒に寄り添われる生活をお過ごしになられた。「開闢」とは、信仰の地として山を開いたり、寺院を建立することの意味で、身延山久遠寺の始まりとなった出来事を記念して「開闢会」は開かれている。
身延山の緑深い御廟所域にある御草庵跡に雅楽の音が響き渡ると、僧侶が入堂。唱えられる妙法蓮華経とお題目、持田日勇総務が読み上げる『身延山御書』は、750年前と変わらない枝の擦れ合う音や川のせせらぎと混じり合い、静かに消えていった。最後に内野日総法主猊下はご回向を申し上げ日蓮聖人への報恩の誠を捧げられた。
3年後の令和5年に迎えるご入山から750年の節目を目途に身延山では「共生共栄運動」を開始しており、「輪番のアップグレード」や「法華信仰の根本道場としての確立」などを目指している。法要後、内野猊下はコロナ禍においての日蓮宗徒の心構えとして「お釈迦さま、法華経、お題目、日蓮聖人のおかげをいただいて生きている私たちは、今こそ信じぬかなければならないときであり、そして世界の人びととの共生共栄を目指し、力を合わせるときです」と述べられた。
また身延山久遠寺では緊急事態宣言下、解除後を想定して3密を防ぐ取り組みに集中してきた。内野猊下は「皆さまの身延山へ参拝を待っております」と笑顔で語られた。

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