日蓮宗新聞

2020年3月1日号

誕生寺で第799回日蓮聖人降誕会

誕生寺①日蓮聖人降誕800年のご正当まであと1年となった2月16日、千葉県鴨川市大本山誕生寺で第799回降誕会が営まれた。当日は、お題目を唱える他教団の信徒らとともに降誕を祝う誕生寺主催の「お題目サミット」、また前日には日蓮聖人降誕800年誕山顕彰PTと誕生寺が中心となって開いた境内に格護される「誕生の井戸」開眼法要や「高安関とふれあいちからくらべ」、また小湊地区の観光業関係者組織の日蓮聖人降誕800年誘客委員会主催の竹灯籠キャンドルナイトや和太鼓演奏などで賑わい、いよいよ800年への機運が最高潮に達してきた。

降誕会では、中川法政宗務総長をはじめとする僧侶檀信徒ら約250人が参列した。舞踊や灑水散華、式衆が奏でる雅楽や声明、石川日貫首の慶讃文が、日蓮聖人が降誕される800年前当時の奇跡の瞬間への予感を参列者に与え、全員で唱えるお題目がまさに降誕のときとなる法要となった。
中川総長は「800年の時空を超えて、降誕とお題目の聖地になっているのが、まさにいまの誕生寺です。ご正当まであと1年となった今日、ともに唱題できる悦びをもって、日蓮聖人のみ心を我が心のなかの柱にして、力強く800年に向けての新しい第1歩としましょう」と呼びかけた。また石川貫首は「日蓮聖人の南無妙法蓮華経というお題目の根本は、〝うまれる〟こと、つまり今生きている〝いのち〟が大事だということです」と述べ、さまざまな問題が降りかかる現代において人びとの救済のためにお題目を弘めることを説いた。

「誕生の井戸」開眼法要は、もとから境内にあった「誕生の井戸」に覆屋を建設し、誕生寺を顕彰するために行われた。
誕山顕彰PTでは、日蓮聖人降誕時の三奇瑞の1つにあやかり、「誕生の井戸」からの水(誕生水)を用いた子宝・安産・発育という誕生に関わる祈りを叶えるための特別祈祷を始めることで、誕生寺をPRしたいとしている。
祖師堂では、汲まれた誕生水を用いて、発育円満特別祈祷も行われた。角濵監鏡執事長は、参列した子どもたちに誕生水を灌頂し、健やかな成長を祈った。
大相撲の高安関を招いたイベントでは、子どもたちが相撲や綱引き対決、写真撮影、握手を行い、笑顔の花を咲かせた。
今後は、覆屋のほか脇に小湊海岸風景をあらわした石庭も作られる予定。

「お題目サミット」は誕生寺の石川日貫首が、大慶事の降誕800年を、お題目を唱える他教団などとともに祝おうと発案し、開かれた。大本山池上本門寺の菅野日彰貫首猊下や総本山身延山久遠寺の内野日総法主猊下名代の浜島典彦副総務をはじめ、立正佼成会など全12教団・寺院の代表者や檀信徒らが出席し、式典ではともに唱えたお題目を弘めることや、助け合いながら世界平和仏国土建設へ精進することを誓願した。石川貫首は趣旨に賛同し参加した教団らに謝意を表し、「私たちは立場は違えど、釈尊から命を受けた地涌の菩薩です。すべての人が安穏な生活を営めるために、今、私たちが手をとりあって、日蓮聖人が示されたお題目の実践によって報恩の誠を捧げていかなければなりません」と挨拶した。
また会議では角濵監鏡執事長が、「一緒にお題目を唱えたいという気持ちが先行して開催することができた。第1回となる今回はサミットまでの準備はできなかったが、この会を存続させ、お題目を唱える者が協力し家庭から地球までさまざまな問題が多い世の中を変えていきましょう」と呼びかけた。同じテーブルに着いた代表者らは安穏な社会に向けて働きかけていくことを互いに確認し合うように懇談した。

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新年のご挨拶。

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