2020年2月10日
「いい名前ですね」
明治安田生命では毎年新生児の名前ランキングが発表される。令和元年は男児の1位は「蓮」2位「陽翔」、女児は同じく「凛」、「陽葵」だそうだ▼俳優の高倉健さんは会う人会う人の名前をほめた。ほめられた人は自分が認められたと感じ、自己肯定の気持ちになり自信を持てるだろう。と同時に、誇らしく思い、付けてくれた親に感謝の気持ちも持つようになる。親にとって名前を付けることは心躍ることだが、難事業だといえる▼人は無条件に褒められるとうれしい。元バレーボール全日本代表選手の益子直美さんは、これまでの怒鳴るなどの荒い言葉をぶつける指導では選手は委縮してしまい、本来の力、才能を表にだせない。逆にほめることによって、気持ちが楽になり、伸び伸びとしたプレーができるようになると(自分を認めてもらったと思う、承認欲求への満足感)、指導者を対象に教えている▼今月16日は宗祖のご誕生の日である。宗祖はご自身で、これからの法華経を弘める誓いと在り様を表すために名乗られた。ご両親には自らの名前の1字、1字をそれぞれにお付けになりご両親への報恩の気持を表された。そのお名前の意味合いを噛み締め、わが身の名前に込められた父母の願いと思いを受け止めるすばらしい機会と捉えよう。加えて来年に迎える降誕八百年の意義を深め、次の1歩を進めていきたい。(汲)