2020年1月17日
兵庫東 阪神淡路大震災発生25年目の慰霊法要
【兵庫東】青年会(安達端功会長)は、1月17日神戸市中央区東遊園地にて、阪神淡路大震災発生25年目の慰霊法要を行った。発生時刻の午前5時46分に当園内竹灯籠前で黙祷し、物故者の霊位に読経回向した。その後、震源地に近い淡路島・岩屋漁港でも、震災と海難物故者の追悼法要を行なった。
あの阪神淡路大震災発生から四半世紀。街はすっかり綺麗になったが、未だに人々の心の中には当時の崩れ落ちた街の姿が深く焼き付いている。東遊園地内では竹灯籠やペットボトルの灯籠など約6000本のロウソクの火で『きざむ 1・17』の文字がかたどられた。
読経回向の後、「毎年お経を上げて下さり有難うございます。」と慰霊行事に参加していた方からお声掛け頂いた。その方の心の中では今も尚、震災の余韻が続いているのだろう。何年経ったとしても慰霊行事を継続する事の大切さを感じた。
時の流れとともに、慰霊行事参加者の高齢化も進み、震災を知らない世代も増えてきている。その様な中で、この震災の記憶が風化せぬよう心に刻み、次の世代へと伝えていく責任の一端が被災地域の寺院や僧侶にはあるのではないかと感じた。