2019年11月3日
茨城 宗祖お会式縁日法要
【茨城】十一月三日、水戸市本法寺別院にて地元では縁日法要と呼ばれて親しまれている、宗祖お会式が執り行われた。
当日は朝本堂にてお会式の法要が行われたあとは境内を広く開放し、檀信徒は勿論、宗派の垣根もなく、地域・町内の協力を得て、地元野菜や手作り雑貨に陶芸の販売、バザーやゲームコーナー・模擬店など内容は盛り沢山。毎年大盛況の餅つきやお楽しみ抽選を目当てに朝から夕方まで老若男女、幅広い年齢層の方々が笑顔で楽しんでいるのが印象的であった。
また、近隣を県内の万灯講中と谷中学寮生の行脚がお題目とお囃子で練り歩き、年によってはミニコンサートなども開かれ、近年では茨城県の日蓮宗青年僧による有志団体「天鼓囃子」の笛や太鼓の演奏も行われている。
お会式が今の形式になったのは平成七年の頃、少子化の影響で地域の盆踊りのお祭りが開催出来なくなったことがきっかけであった。以前より地域に根付く寺・子供達の思い出に残る寺をコンセプトに考えていたので、これを機会に境内を広く開放したのである。
この試みも今年で二十回目の節目を迎えた。八鍬行誠住職は境内で楽しそうに笑顔を見せる方々を眺めながら「これからも檀信徒は勿論、地域に頼りにされる寺院・地域に根付く寺院を目指して頑張っていきたい」と力強く語っていた。