全国の通信記事
2019年10月30日号
千葉西・祖山登詣団参 台風被害の復興祈る
【千葉西】宗務所(山本隆真所長)主催、檀信徒協議会(市原市・長妙寺檀徒・今井靖夫会長)共催で十月三十日(水)・三十一日(木)の一泊二日、「令和元年度 祖山登詣団参」が行われ、檀信徒・教師合わせて五十五名が参加した。
平成二十三年に発生した東日本大震災以後、宗務所団参は「復興支援団参」として開催してきた。第七回忌を終えて総本山身延山・久遠寺へご報告を兼ねて参拝の企画を練っていたところ、昨年秋の檀信徒協議会理事会において「輪番奉仕を行う」ことが決議され、今回の団参へと至った。
午前五時頃に二地区を出発したバスは、途中の高速道路パーキングで合流。十時に身延山山内に到着。祖廟参拝後、久遠寺客殿にて昼食。午後一時より、内野日総法主猊下より委嘱を受け、輪番奉仕に出仕。法主猊下より参加者一同へ「大きな災害の有る中、こうして参拝頂き、誠にありがとうございます。精一杯の御題目を日蓮大聖人に直接奉げて頂き、それぞれ様々な困難はあると存じますが、御題目の御力で復興・建設等、将来に向かってご努力が頂くことをご期待申し上げます。」労いの言葉を賜り、一同は輪番奉仕に対する気持ちを新たにした。御真骨堂にて輪番法要を執り行い、参加者一同読誦唱題に専心し、団参団を代表して今井会長より誓いの言葉が力強く述べられ、「霊山の契り」を拝受。法要後、山本所長より挨拶があり、「現在の千葉の状況をみる中で、今回の団参を思いとどまろうかいうことも考えておりましたが、今井会長と相談する中で『大変な中ではあるが、心を一つにして日蓮大聖人の下へ馳せ参じ、一日も早い被災地の復興を祈念しよう』という想いを共有し本日に至りました。自分たちの苦労を置いて、こうして御参りしている我々を見て日蓮大聖人も御喜び下さっていると思います。」と述べられた。続いて管内の本山・東身延 藻原寺貫首、久遠寺総務の持田日勇猊下より参加者へ労いの言葉が贈られた。御真骨堂の内拝後、山本所長より参加者一人一人へ「霊山の契り」が手渡された。
輪番奉仕の後、門前町を散策し、午後四時半、下部ホテルに到着。六時半より開かれた懇親会には、持田総務も駆けつけ、懇親を深めた。
翌朝午前五時十五分、ホテルを出発し久遠寺朝勤に参列。久遠寺へ初めて参詣する参加者も多く、荘厳さと響き渡る経の声に驚きを隠せない様子だった。朝勤後、ホテルにて朝食を頂き、九時に帰路につく。途中、甲府市「シャトー酒折ワイン工場」でワイン製造の過程を見学し、ワインの試飲に舌鼓を打った。また、戦国武将・武田信玄公の菩提寺として知られる甲州市・臨済宗恵林寺に立ち寄り、昼食後、境内を参拝。日本の歴史に想いを馳せた。
管内では、九月より一〇月にかけて、二度の大きな台風と大雨に被災し、未だ痛々しい爪痕が残っている。今回の団参にあたって、中止・延期も視野に含む中での意見が寄せられたが、山本所長と今井会長の強い想いのもと、予定通り開催された。参加者からは「初めてお参りをさせて頂いた。心洗われる良い御参りが出来た。」と喜びの声があがり、団参は無事円成した。
2019年10月29日号
千葉北 布教研修所が幼稚園で布教会
【千葉北】布教研修所(李敏柱主任)では10月29日浄光院(緑谷一雄住職)併設のみどり幼稚園にて園児向け布教会を実施した。研修に先立ち李主任は「どうしても大人に偏りがちな布教活動にあって、若年層との交流は今後重要なテーマと考えている。また、大人に比べ言葉の理解が不十分な未就学児へいかにわかりやすく仏様の教えを伝えるか、今日は日ごろの成果を発揮してほしい。」と訓示した。当日は年長5歳児50名を前にこどもたちに人気のアニメの登場人物に扮した劇を研修生全員で行った。野球の試合で秘密の道具に頼って大きなホームランを打つのと、たくさん練習をして自分自身の力でやるのと、どっちがいいかな?という大人にも難しいテーマではあったが、園児達からは笑い声や歓声も起こり、特に試合のシーンでは「がんばれ、がんばれ」と大きな声援が園舎に響いた。劇終了後には、研修生が法話を実施した。対象が幼稚園児と言うこともあり言い回しに苦労していたものの「一生懸命頑張れば目標に近づくことができる」と園児達へ友情や協力の大切さをわかりやすく伝えようとする姿が見られた。園児退席後は幼稚園職員と幼児対応などについて活発な意見交換が実施された。研修生の一人は「子ども達が元気でうれしかった。また対象に合わせた言い回しを選択することの難しさを痛感した。明日からの研修に生かしたい。」と語った。
島根 檀信徒交流グラウンドゴルフ大会
【島根】日蓮宗島根県宗務所主催の「檀信徒交流グラウンドゴルフ大会」が10月29日、平成スポーツ公園(出雲市)で開催された。日蓮宗島根県教化センター(文谷孝順センター長)主体のスタッフと檀信徒約80名が参加した。個人戦と、所属寺院による団体戦により白熱した内容となったが、個人戦、団体戦とも法蔵寺(大田市)の優勝となった。
参加者の平均年齢が高く、開会式中に突然の降雨、気温の低下に見舞われ続行が心配されたが、天候も回復し無事に終えることができた。来年に向けて早くも意気込みを語っている参加者もいた。