2019年10月21日
岡山 檀信徒研修道場
【岡山】去る十月二十一日、加賀郡吉備中央町に位置する宗門史跡妙本寺(平野信行住職)に於いて、第三十二回檀信徒研修道場が行われ、県内檀信徒五十名が参加した。
当日は朝から肌寒さが強まり、本堂内にはストーブが焚かれ、真冬には氷点下になるという野山の冬を感じさせる気候の中で行われた。
午前十時より開講式が行われ、大野玄秀宗務所長(岡山市太然寺住職)導師により法要が営まれた。
写真撮影の後、藤田玄祐布教師会長(岡山市妙勝寺住職)による、宗祖や宗門に関する三択クイズなどを織り交ぜた、楽しみのある法話が行われた。
その後のお経練習に引き続き、本堂から客殿へ場所を移して、岡山立正青年会制作の写経用紙を用いてお自我偈の写経が行われ、参加者は皆、一字一字丁寧に心を込めて書いていた。
昼食後、秦宏典師(不変院住職)によるレクリエーションが行われ、皆で体を動かして野山の寒風に冷えた体を温めた。
その後十三時より、現在岡山県立博物館にて開催中の特別展『岡山の日蓮法華』の現地説明会を受講した。
説明会は、研修道場参加者と、説明会のみ参加の未信徒を含む一般参加者をあわせた約百三十名の大人数での受講となり、二グループに分かれての解説となった。
本堂内では、県立博物館統括学芸員の中田利枝子師による特別展の見所の解説を、屋外では、平野住職により、国の重要文化財三十番神堂をはじめ、宝物館・仁王門などの解説が行われ、参加者はそれぞれ交代で受講した。
西国最初の日蓮宗寺院である妙本寺の縁起と、歴史を感じさせる伽藍・野山の景色に、受講者はみな感じ入っている様子 だった。
最後に、大野宗務所長導師のもと法要が営まれた後、参加者全員に修了証が授与され、研修終了となった。
この管区研修道場は年二回行われており、次回は令和二年春に、三山笠岡組寺に於いて開催される予定である。