2019年10月16日
青森 第2回修法の日
【青森】日蓮宗青森県修法師会(木立知孝会長)は10月16日、年2回行われる修法道研鑽のための研修会を青森市のアップルパレス青森で開催した。今般は本年3月に同会が発行した『青森県修法道の源流』を記念して、弘前大学國史研究会名誉会員である篠村正雄師(黒石市遠光寺修徒)を講師に招き、『「青森県修法道の源流」の発行後の新発見の資料について』並びに『弘前藩領における儒葬・神葬祭について~人を神として祀るありかた』と題して2つの講演を行った。
『青森県修法道の源流』は、青森県における祈祷修法の歴史についてまとめただけでなく、中世における津軽の歴史と日蓮宗の布教展開など、様々な資料を網羅して書かれている。篠村師は講演の冒頭で、すべての出典が明確にされているため資料として非常に価値が高い水準にあると絶賛された。後半では神社の成り立ちに触れ、人を神として祀ることの意味には怨霊系と顕彰系の2系統の意味があることを説明した。約60名の出席者は興味深そうに熱心に耳を傾けていた。
講演終了後には本年大荒行堂に入行する秋田堯慶師(八戸市妙現寺修徒)、吉田安孝師(青森市法生結社教導)、小野泰惇師(弘前市南榮院住職)の3人の歓送会と、飛鳥純祥師(つがる市道円寺住職(表彰時))と工藤恵照師(板柳町妙光寺住職)の修法暦50年の表彰を記念した祝賀会が併せて行われた。