2019年10月14日
北海道南 余市町法華寺で寺市寺座
【北海道南】余市町法華寺を会場に10月14日、寺フェス『寺市寺座』が開催された。
町内飲食店有志の呼びかけで道内各地から30店ほどが出店。本堂でのライブやDJイベントを中心に、大広間と境内を利用してカフェやバー、カレーなどの飲食コーナーをはじめ、写佛体験コーナーや古本、CD、盆栽、地元の農産物などが立ち並び、連休の最終日ということもあり600人以上が来場した。
主催者の一人で『天照-Amaterasu-』オーナーの今西努氏は「お寺での開催にあたり、地域の歴史を象徴する場所であるということを強く感じた。普段のイベントと比べても幅広い年齢層の方が足を運んでくれて嬉しい」と、
法華寺の副住職であり開催の企画準備に深く携わってきた髙橋貫道師は「お寺は地域の人のためにある。これを機会として地域との関わり方を見出していきたい」と、それぞれ語った。
ライブの入場料は『楽しんだお気持ちを』の投げ銭式。今西氏が普段のイベントでも取り入れている形で、今回はお寺の賽銭箱を使った。投げ入れる音を楽しむ親子連れも見られた。参加者は「お寺でこんなことができるとは思わなかった」「ぜひ来年も開催を」と口々に語っていた。
戦国武将織田信長の政策『楽市・楽座』は地域に開放と経済発展をもたらしたという。
余市町の『寺市寺座』、人と人が繋いだ縁がお寺を通じて、さらに人と人との縁を結んで、地域が元気になっていく。境内に絶えずあふれる笑顔と笑い声に、そんな可能性を強く感じる楽しい一日を過ごさせていただいた。