2019年9月10日
北海道南 教区檀信徒研修道場
【北海道南】教区主催、南部宗務所(土屋大乗所長)担当の檀信徒研修道場が9月10、11日に小樽市内で開催され92名が参加した。開会式のあと常任布教師の中村啓承師(遠別町長遠寺住職)が「立正安国・お題目結縁運動、第一歩は但行礼拝の心構えから」と題し講演。常不軽菩薩の但行礼拝や、綱脇龍妙上人のハンセン病患者救済に捧げた生涯に触れ、「いのちに合掌は一人ひとりの行いから。人間礼拝の徹底がこれからの宗教の価値を決める」と語った。
続いて和讃研究会により「降誕和讃」の研修が行われた。日頃から和讃に取り組んでいる参加者も多く、来年開催の教区大会に向けて熱心に指導を受けていた。その後、夕勤に合わせて唱題行が行なわれ1日目を終えた。
2日目は朝から「写佛」が行なわれた。参加者はそれぞれ「鬼子母神」や「七面大明神」「大黒天」等の中から選んだ諸仏を丁寧に丁寧に描いていた。その後、髙橋貫道師(余市町法華寺修徒)が晨朝法話。日蓮聖人と関わりの深い檀信徒を紹介し「私たちも僧侶と檀信徒が一体となって、次の世代にお題目を弘め伝える役目がある」と語った。
参加者の日頃の疑問に僧侶が答える質疑応答式の座談会に続いて、閉会式では修了証とともに写佛の清書が手渡された。参加者は「自分の手でお写しした神様に守ってもらえるのはありがたい」「仏様を描くなんて何だか畏れ多いが、とても嬉しい」「札幌の大会でまた会いましょう」と口々に語っていた。
教区では令和2年5月12日に、札幌市内で「日蓮聖人降誕800年記念大会」が開催されることとなっている。