2019年7月29日
長崎 第四十一回夏季仏教修養道場
【長崎】七月二十九~三十一日、長崎県島原地区寺院の青年僧で結成する「普賢会」(会長 酒井敬廣上人)は第四十一回夏季仏教修養道場を南島原市正妙寺を会場に開催し、小学一年生~中学三年生の二十七名が参加した。
夏休みでも、巣ごもりがちな子供たちを集めて、宗教教育と修養を根本とし普段の生活から離れた非日常的な活動を増やした内容で毎年実施し、今回で四十一回目を迎え、親が道場生という子も少なくない。
今の世情をみてみると、犯罪の低年齢化や複雑化・様々な自然災害・外交問題などと沢山の諸問題を抱えていることがわかる。しかし、様々な問題を抱えていながら、私たち一人一人の関心が非常に薄いのが現実でもある。
そこで今年は、身近で自然災害が起こる昨今、私たちは色々な「おかげ」を戴きながら日々生活していることを今回のテーマのひとつとして、仏教の教えを通して自分の肌で、様々な事に子供たちや私たち大人が少しでも関心を持ってもらえるように一日目は、ワークショップにて水に溶ける灯篭を作成。一人一人が、お題目の書写や様々な想いを灯篭に書き込んだ。作成した灯篭は夕方のお勤めの後、海岸へと運び、子供たちの賑やかな声のもと、海へ浮かべ亡き御霊への追善供養を行った。
二日目は、プールにてひと遊びした後、郷土料理である「かんざらし」を作成。核家族となり、日頃家で作ることのない郷土料理に、子供たちは「作ることの大変さ・楽しさ」を肌で感じ、一人一人が様々な「おかげ」を戴きながら、生活していることに気づいたに違いない。
子供は本当に素直である。このような子供たちと一緒にこれから先、私たち大人は何をどう伝えていかないといけないのか、節に考えないとならない。
常識や考え方の大事な基準である宗教教育を学び・伝えることが、私たち大人 特に宗教者の役割であり、伝えることによって、大人自身も学び子供も得がたい体験をすることに意義を感じた充実した夏の三日間であった。