2019年7月9日
宮城 立正平和祈願大法要
【宮城】仙台は大平戦争末期の7月10日、空襲よって多くの犠牲者が出る惨事に見舞われた。
その仙台空襲犠牲者の追福と世界平和を祈念し、毎年7月9日、宮城県仙台市本山孝勝寺に於いて、宮城県日蓮宗青年会主催による「立正平和祈願大法要」が行われている。
また孝勝寺の本堂には昨年8月から、総本山身延山久遠寺より贈られた、東日本大震災犠牲者慰霊・被災地復興の象徴である「慈母観音像」が祀られており、多くの檀信徒が慰霊復興の願いを込めて参詣されている。
この仙台空襲・東日本大震災への檀信徒の思いを受け、大法要は谷川日清貫首御導師の元、管内の僧侶・檀信徒が集結し盛大に厳修された。
法要後、谷川貫首は現在大規模復元工事をしている仙台市指定有形文化財の釈迦堂の縁起と、戦時中についてお話され、先人の志を顧み、ますますの弘教と平和への願いを語られた。
その後、昼食をはさんだ後に、東北初の常設の寄席である仙台市の「花座」で活躍されている立川左平次さんの落語が披露され、和やかな雰囲気に包まれた。
最後に立正平和祈願会の修法が管内の修法師によって行われ、力強い法楽加持がお堂内に響き渡り大法要は締めくられた。