全国の通信記事
2019年5月26日号
愛知名古屋・本成寺でお寺deフェスタ
【愛知名古屋】令和元年五月二十六日、名古屋市名東区本成寺(天野行淳住職)において『第十三回 お寺deフェスタ』が開催された。
この催しは近隣の方、お寺と縁がなかった方々に法華経・お題目との結縁のきっかけとなるようにと、「幸せの発信」をテーマに、日蓮宗宗務院、日蓮宗名古屋宗務所、地元名東社口商店街協同組合の協賛のもとに開催され、約三百名もの来場者が境内地を埋め尽くした。
本堂では、和太鼓、ウクレレ隊、金管アンサンブル、地元のコーラスグループ、愛知学院大学の学生によるジャズ演奏が行われ、中でもウクレレ隊による本成寺テーマ曲「ありがとう」は集まった人での大合唱となった。
境内では、地元商店街出店によるたこ焼きやかき氷、ドリンクなどの販売や、射的・お菓子すくいなどのブースが出るなど、縁日さながらの賑わいで子どもたちの楽しい声が響いた。
後半、本堂内では「祈りのフェスタ」が行われ僧侶による読経、住職による申込みされた各祈願申込みが読み上げられると、参加者は手を合わせ、心をひとつに一心にお題目をお唱えした。結びには「幸せへの祈り」として住職による法話が行われ「元号が変わり初めての開催。私たちは令和の時代を素晴らしい時代にすることを託された存在。素晴らしい時代とは幸せな時代です。幸せは、一人で優越感に浸るだけでは得られず、皆で築きあげ、皆が満足を感じることによって得られるものです」と話し、最後に「幸せな一年を過ごし、また来年本成寺で会いましょう」という言葉で大きな拍手に包まれた。
小学六年生の子が今年で十三回目ということに対し、「私が生まれる前からやっているなんてすごい。これからもずっと続いてほしい」との声が聴かれた。
第十四回お寺deフェスタは、令和二年五月二十四日の日曜日開催予定となっている。
2019年5月23日号
新潟北 佐渡島内日蓮聖人御霊跡の現地調査
【新潟北部】5月23~24日、新潟県佐渡市において、日蓮宗現代宗教研究所三原正資所長による佐渡島内日蓮聖人御霊跡の現地調査が行われた。三原所長によると、本年度の中央教化研究会議は宗祖の上行菩薩(末法に法華経を弘める代表者)の自覚に関わるテーマであることから、佐渡の調査へ赴く事になったという。
23日午前9時に佐渡島に到着した三原所長一行は、島の玄関である両津湊の妙法寺より出発、宗祖が上行菩薩の自覚を表した『開目抄』を著された塚原三昧堂の霊跡本山根本寺、次に、佐渡島内で最初の信者となり宗祖に給仕の誠を尽くされた阿仏房夫妻ゆかりの本山妙宣寺等、佐和田地区では、宗祖の教義の根幹である題目成仏と本尊を明かした『観心本尊抄』を著され、正式な曼荼羅本尊を始めて顕された「本尊始顕」の地である本山妙照寺や、宗祖が安房小湊の両親の墓へ向けて祈りを捧げた実相寺等を参拝。最後に相川地区の過疎化寺院の調査を行った。
翌24日は早朝より佐渡市庁舎にて三浦市長・伊藤副市長を表敬訪問し、来年より宗祖佐渡法難七五〇年を迎える島内寺院霊跡について意見交換をおこなった。続いて、御赦免状を持参した日朗上人が漂着され一夜を過ごされた経島(小木地区)、宗祖が御赦免となり越後に向けて船出された真浦(赤泊地区)、宗祖御上陸の地の松ヶ崎本行寺、御休息の地である小倉御梅堂等を参拝した。
三原所長は今回の佐渡島内宗祖御霊跡調査の成果として「このたび宗祖の足跡をたどり、宗祖が使用された硯水の井戸、一夜を過ごされた御欅(おけやき)、お手植の梅の木などが大切に保存されているのを拝し、往時の信徒が宗祖の思い出を大切にしていたことを実感した。今日の私たちも、霊跡を巡拝することによって信仰を深めていきたい」と語った。
静岡中 布教師会が研修
【静岡中】布教師会(塚本智秀会長)は5月23日、富士市交流プラザで総会と研修会を行い、管内僧侶約50人が参加した。研修会ではフリーライターの杉本恭子氏が「寺報の価値と可能性」と題した講演を行った。
第一部の総会では役員改選があり、今井真孝師(静岡市理源寺住職)が新会長に選出された。
第二部の研修会で杉本氏は寺報を、特定のコミュニティを対象とする双方向的な「クラスメディア」と位置づけ、読み手の設定が大事であることを説いた。そして寺報は「ご縁温度を上げること」ができるとし、読者目線で考えて、「何を書くべきか」ではなく、自分の願いを込めて「何を書きたいか」を優先すべきであるとした。最後に全国の寺報の例が紹介され、参加者は杉本氏が集めた寺報を参考に「自分が寺報に載せて届けたい企画」を考えた。