2019年5月23日
新潟北 佐渡島内日蓮聖人御霊跡の現地調査
【新潟北部】5月23~24日、新潟県佐渡市において、日蓮宗現代宗教研究所三原正資所長による佐渡島内日蓮聖人御霊跡の現地調査が行われた。三原所長によると、本年度の中央教化研究会議は宗祖の上行菩薩(末法に法華経を弘める代表者)の自覚に関わるテーマであることから、佐渡の調査へ赴く事になったという。
23日午前9時に佐渡島に到着した三原所長一行は、島の玄関である両津湊の妙法寺より出発、宗祖が上行菩薩の自覚を表した『開目抄』を著された塚原三昧堂の霊跡本山根本寺、次に、佐渡島内で最初の信者となり宗祖に給仕の誠を尽くされた阿仏房夫妻ゆかりの本山妙宣寺等、佐和田地区では、宗祖の教義の根幹である題目成仏と本尊を明かした『観心本尊抄』を著され、正式な曼荼羅本尊を始めて顕された「本尊始顕」の地である本山妙照寺や、宗祖が安房小湊の両親の墓へ向けて祈りを捧げた実相寺等を参拝。最後に相川地区の過疎化寺院の調査を行った。
翌24日は早朝より佐渡市庁舎にて三浦市長・伊藤副市長を表敬訪問し、来年より宗祖佐渡法難七五〇年を迎える島内寺院霊跡について意見交換をおこなった。続いて、御赦免状を持参した日朗上人が漂着され一夜を過ごされた経島(小木地区)、宗祖が御赦免となり越後に向けて船出された真浦(赤泊地区)、宗祖御上陸の地の松ヶ崎本行寺、御休息の地である小倉御梅堂等を参拝した。
三原所長は今回の佐渡島内宗祖御霊跡調査の成果として「このたび宗祖の足跡をたどり、宗祖が使用された硯水の井戸、一夜を過ごされた御欅(おけやき)、お手植の梅の木などが大切に保存されているのを拝し、往時の信徒が宗祖の思い出を大切にしていたことを実感した。今日の私たちも、霊跡を巡拝することによって信仰を深めていきたい」と語った。