2019年3月13日
岐阜 自由研修「郡上おどりdeらかんG」
【岐阜】岐阜管区では、年に一度の地区当番制の自由研修「らかんG」を3月13日に開催した。本年当番の中濃地区は郡上市にある郡上市総合文化センター多目的ホールにおいて「郡上おどり de らかんG」と題し、講師に郡上踊り保存会会員の方々をむかえた。教師、檀信徒、一般参加者あわせて100人の参加があった。
郡上おどりとは、秋田の「西馬内の盆踊り」、徳島の「阿波おどり」とならび、日本三大盆踊りの一つである。開催期間は7月中旬から、9月初旬までの長期間にわたり約30夜開催し、「観るおどりではなく、参加するおどり」であることが最大の特徴とされる。現地の盂蘭盆会の期間である8月13日から16日までの4日間は翌朝まで踊り明かす「徹夜踊り」で賑わう。1996年には国から重要無形民俗文化財に指定されている。
講演に先立ち当番地区協議員天田泰山上人から、盆踊りとは供養をうけた木蓮尊者の母親がその喜びに自然と舞い踊りながら昇っていったことを起源としていること、本来私たちが先祖の霊を想いながら踊ることには大きな供養の想いがこもっていることについての話があった。
講演では、見本として約10種類ほどある踊りの中から4種類の踊りの披露があった。
その後、なかでも人気のある「ヤッチク」「げんげんばらばら」を参加者全員で実習した。講師を中心に遠慮がちにホール一杯に広がった人の輪は、不慣れな手足の動きに戸惑いながらも楽しく時間を過ごすうちに肩を寄せ合い笑顔いっぱいで、一回りも二回りも小さい輪になっていた。
終了後、郡上の歴史や文化を紹介する総合ミュージアム「郡上博覧館」への見学が催された。
実習を終えた参加者は「知らない人たちとご縁があって一緒に踊ることがこんなに楽しい事だとは思わなかった。」また「お寺での行事などで、恥ずかしくて小さい声でお経を読んだり唱題したりしていました。今日、知らない人たちと踊りあえたこと、楽しかったことは、お寺での読経・唱題と一緒だなとおもいました。これからはがんばって声を出してみます。」とそれぞれ感想を話した。