2019年3月11日
神奈川3 國祷会
【神奈川3】三月十一日(月)、修法師会(岩田譲晃会長)は会長自坊でもある小田原市城山・法授寺にて國祷会を行った。当日は大変天候にも恵まれ、管内教師二十六名、檀信徒五十名が参加した。
午前十時から修法師会会員による常経が開始され、午後一時より水行。
午後一時二十分より、伊勢原市妙蔵寺修徒、布教専修師・阿部全雄師による感謝の想いと祈りを届けることをテーマにした法話をおこなった。阿部師は「心から信じ、相手に想いを届けたいと願う気持ちは生きている人・亡くなっている人に関係なく、一身に合掌することによって相手と繋がる、架け橋になることができます」と亡き母との思い出から感じた自身の体験を通じての法話を堂内の聴衆は頷きながら聞き入っていた。
午後二時より國祷会が勤修、総要品が読誦され、国土の安穏と丸八年を迎える東日本大震災をはじめとした数多の自然災害物故者への追善回向を捧げた。
式の結びには岩田会長より「國祷会は国の安穏、国家の安泰などを祈ることが一番の目的です。法華経を読誦し、お題目をお唱えし、想いを込めて祈ることは素晴らしいことではありますが、本日のご参加の皆さまの祈ることの原点を保ち、普段の生活の中に想いを実践していただきたい。それこそがお釈迦様・日蓮大聖人が私たちにお示しになられたこの国を平和に健やかに、そこに住む人々が幸せになるという立正安国という教えでございます。普段の生活の中にそれぞれのできる範囲内で構いません。その想いを実践し、自分の命だけではなく、他の命を尊ぶ想いを夫婦・家族・友人・近隣というかたちで広げていっていただきたい。それこそがお題目信仰でございます」と各聖各位に謝意が伝えられ閉式となった。