2019年3月11日
青森 東日本大震災・復興祈念 結願読経供養法要
【青森】青森県修法師会(木立知孝 会長)は3月11日、青森市 蓮華寺(角田堯淳 住職)に於いて「東日本大震災・復興祈念 結願読経供養法要」を開催した。
この法要は、震災翌年の平成24年3月6日から開催。
寿量品一巻の諸経功徳にて、犠牲者一霊を冥界より法華経の光明にてお救いし、最後のお一人(※復興庁発表 2018年 12月現在、18,449名)までの得度を「祈りきる」「祈り尽くす」ことを発願し、以降「東日本大震災・復興祈念 結願読経供養法要」を毎年3月に開催してきた。
参回忌には、位牌・大塔婆も建立された。
参加者は約3時間の寿量品の転読のなかで、一巻読み上げるごとに各自一枚の散華をまき、犠牲者お一人の供養を祈ってきた。
今回の読誦会で、読み上げた寿量品は19,132巻となった。
読経満願を迎える本年度は、当初の発願の大きな節目として、青森県声明師会並びに青森県雅楽会の協力を仰ぎ開催する運びとなった。
当日は小雨の降る中、青森県宗務所長(妙現寺 秋田曉瑛 住職) 修法師会顧問(聞法寺 工藤堯幸 住職)を初め、30名の僧侶が一心に読経。
法要後、木立会長は「犠牲者の最後のお一人まで、すみやかに苦を離れ、法華経の彼岸に得度させてあげたいという思いで参加された各聖の地涌の菩薩としての祈り、そして慈悲心の賜と、あらためて感銘感謝の念耐えない次第。 平成から新しい時代を迎える今、この度の法要をもって「復興は継続なり」「祈り続ける」の願行に向かう新たなる第一歩念願いたします」と思いを述べた。