2019年2月17日
兵庫西 加西市圓融寺の仁王像開眼
【兵庫西】加西市圓融寺で2月17日、本堂屋根工事落慶と仁王像開眼の法要が営まれ、檀信徒が大勢参列した。
この日開眼された仁王像の素材は同寺の境内にあったクスノキを使用したもの。クスノキが伐採される当日、山口忠信住職が霊夢で「仏像を作りなさい」というお告げを聞いた。はじめは伐採されるクスノキを材に両手で持てるほどの仏像をイメージしていたが、残された材が2㍍ほどの丸太が2本だったことから、仁王像の造立に予定変更した。
山口住職が製作を依頼したのは、チェーンソーアーティストの第一人者で世界を舞台に活躍する和歌山県の城所ケイジさん。城所さんは2月5日から約10日かけて大小10本のチェーンソーなどを使い見事な仁王像を完成させた。作業は同寺の境内で行われ、作製期間中は檀信徒や近隣住民が見学に訪れ、どんな仁王像ができあがるのかを楽しみにしていた。
法要後、山口住職は「仁王像の完成で檀信徒ととの絆が深まり、何事にも異体同心で進んでいける気になりました」と述べた。城所氏は「像の体のライン、筋肉、シワ、血管などが逞しく綺麗に見えるよう気をつかいました」と話した。檀信徒たちは「製作過程が目前で見られてよかった。お寺に参拝する楽しみが増えました」と笑顔を見せた。