2019年1月17日
兵庫東 阪神淡路大震災慰霊法要
【兵庫東】青年会は、1月17日神戸市中央区東遊園地で、阪神淡路大震災発生24年の慰霊法要を行った。発生時刻の午前5時46分に当園内竹灯籠前で黙祷し、毎年ボランティアの人たちによって作られた雪地蔵に一読し、物故者の霊位に回向した。読経中、僧侶の後ろには例年以上にたくさんの来園者が集まり、共に祈りを捧げた。鳥取県から来たという男性は、震災のボランティアがきっかけで、毎年この一読に参列している。『24年が経っていますが、お坊さんのお経に手を合わせられて感謝しています。』と語った。
その後、震災の震源地に近い淡路島・岩屋漁港で、震災と海難物故者の追悼法要を行なった。以前、当会で行なっていた海上施餓鬼を、岩屋漁協の協力で昨年5月の全国日蓮宗青年会・兵庫結集神戸大会の海上法要で再び行うことができた。今回はそんな縁もあり、再びこの地で法要を勤めた。
今年から東遊園地内では『1995 つなぐ 1.17』の文字をかたどった竹灯籠やペットボトルが並べられた。被災者やボランティアの高齢化によって、兵庫県内の追悼行事は年々減る傾向にある。今後、この震災の記憶を新しい時代に継承する重要性が増している中、被災を経験した僧侶は一丸となって、若い世代に伝えるための試行錯誤をつづけるべきではないだろうか。