ひとくち説法

2018年12月20日号

風の仕事

台風の後、境内は折れた杉の枝やらで無残な状態に。ため息をついて見回っていると「風は風の仕事をしているんだよねー」と4歳の孫。確かに自然は私たちの思い通りにはならない。ある時は恵みとなり、ある時は災害となる。1つの事象でも受ける側によっては良し悪しも分かれる。
良いお天気ですね、良いお湿りですねとなごやかに挨拶できたのは、過去のこと。気候和順にして万民業を楽しみというように神仏に守られながら自然に合わせて生活するのがうまい民族だった気がする私たちもまた、感謝と畏敬の念を持って神仏をお護りさせていただいてきた歴史がある。しかし今、文明の進化と経済至上主義の流れの中、人びとの心には信仰の芽を育む余地など見えない過酷な日常だ。
それでも私たち釈尊の教えに触れた者は、私たちのすべき仕事を進んでしなければならない。未来のために。

(福島県布教師会長・菅原海淳)

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2018年12月1日号

感謝は心を豊かに

秋になるとお寺の周りの田んぼが黄金色の稲穂で染まります。収穫の秋を感じさせる大好きな季節です。
今年もお寺の田んぼからお米が届きます。お寺では作り手がないので近所の農家さんに作って貰っています。収穫された新米は艶々して、モチモチして粘り気があり美味しい。農家さんに「いつも作っていただいてありがとうございます。お陰さまで田んぼを荒らさずにすみます」。その一言を忘れず伝えるように心がけています。
今作っていただいている方は60代、あと何年作っていただけるのだろうか。ほとんどの地域で耕作放棄地が増えています。地元のお米を食べられなくなるのも近い将来かもしれません。
ひと昔前、親の仕事はご飯を食べさせることでした。当たり前が変わっていくそんな時代だからこそ、感謝の言葉を伝えたい。お題目は感謝の心。感謝は心を豊かにしてくれます。

(大分県布教師会長・亀山環舜)

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新年のご挨拶。

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