2018年12月8日
山梨3 歳末助け合い唱題行脚
【山梨三】12月8日、山梨県第三部宗務所(岡本正富宗務所長)・同檀信徒協議会(石川俊幸会長)は南アルプス市荊沢法泉寺(米木義晧住職)を出発地に毎年恒例の「歳末助け合い唱題行脚」を行った。
開催当日、出発会場となった法泉寺には管内教師、檀信徒合わせて約200名の参加者が集まった。暮れに近づくにつれ寒さが増してきてはいたものの、当日は青空が広がり、気温が暖かく、毎年参加されている参加者の中にはいつも以上に張り切っていた方々もいた。
開会式では始めに宗務所から行脚をするにあたっての注意事項あり、続いて檀信徒協議会の石川俊幸会長が挨拶で、「毎年行われている歳末助け合い行脚ではございますが、今年も寒くても素晴らしい天気に恵まれなによりです。日蓮宗で唱える世界平和、そして助け合いの精神というものを、参加の檀信徒の皆さんと共に行動に表す日でもある。今日は皆さま方と共にこの思いを弘めていきたいと思うので、元気にお題目を唱えて参りましょう。」と今回の行脚に対する想いを述べた。
参加者から成る長い隊列は教師と檀信徒の代表が掲げる赤、青、二旗の玄題旗を先頭に出発すると、それぞれが被災地や世界平和への想いを胸に、力強くお題目を唱え、歩みを進めた。
今回の行脚では南アルプス市落合地区の成妙寺、経石寺(雨宮通一住職)、法善寺(望月顗幹住職)の3カ寺にて休憩をとり、出発点の法泉寺まで戻る、約4キロメートル弱の行程を二時間半かけて練り歩いた。
唱題と団扇太鼓の音に誘われ、沿道には募金を寄せる近隣住民が数多く出ており、中には遠くの方から駆け寄ってくる方もいた。
参加者の中には、「被災地の早期復興や被災者の方々に対して祈りを込めてお題目を唱えているつもりだけど、気付くと自身の心がスッキリしていて、自分が一番救われている気分になる」と述べられた方もいた。
温かい声をかけられた参加者たちは、その声に応えるように、最後まで元気一杯にお題目を唱え、充実した気持ちで行脚を終了した。
今回の唱題行脚と、9月、10月、11月開催された統一信行会、朝粥会、第三部社会教化事業協会(中村義恵会長)、各寺院で集った義援金を合わせた寄付金は100万970円集まり、今回は北海道地震、西日本集中豪雨の被災地へと宗務所職員、檀信徒協議会役員の手により、公益財団法人「山梨YBS厚生文化事業団」へ寄託された。