2018年11月19日
神奈川2 横須賀市本行寺で御会式
【神奈川2】神奈川県第二部管内寺院の御報恩会式は、早いところだと九月下旬からはじまる寺院がる。その中今年も十一月十九日。南向山本行寺(住職品田宗孝)の第七三七遠忌御報恩会式が近隣組寺式衆のもと執り行われた。
お堂いっぱいに檀信徒が集まり、寺庭婦人・檀信徒による法華和讃の奉詠があり、神奈川県第二部布教師会の法話。そして法要が行われた。檀信徒は熱心にお経を唱え、報恩感謝のお題目と太鼓の音色がお堂の中から境内にそして大地いっぱいに響き渡っていた。
また、お堂の中正面両脇には、昔から高さ一メートルほどの餅搭と言うものが奉納されている。
数日前から檀信徒が集まり、餅からつくり、赤・黄・青の三色を錬りこみ、竹を縦に半分に割った枠を使い、餅を流し込み、通称「なまこ」をつくり、固まったら枠から出して約二センチ幅に切っていく。切った餅を重ね、左右対称鮮やかに木枠を使って重ねていくと餅の塔が完成する。法要後には、参加者などに配られる。
住職は、「近年、昔ながらの事を後世につなげるのは難しい。どんなことでも手間暇かけず簡素化することは簡単だが、僧侶あるべきもの文化を後世につなげる役目もあるからして、餅搭も続けられる限り伝統を継承して、後世につなげたい。」と話されていました。