2018年11月4日
静岡東 厳島千畳閣 法華経読誦施餓鬼法要
【静岡東】静岡県東部声明師会は当管内の平成三十年度統一信行として『厳島千畳閣 法華経読誦施餓鬼法要』へ壇信徒と共に参列する団参を総勢五十名で十一月四日~六日に行った。
千五百年も昔から神の棲む地として崇められてきた広島県厳島は、平清盛始め平家一門が繁栄を願い法華経を含む経典を納め、豊臣秀吉が戦没将兵を供養する為千部経転読供養を行う千畳閣の建立を願った島である。
豊国神社本殿であるその千畳閣では全国声明師連合会が二十年以上前から法華経読誦施餓鬼法要を行っており、今回、私達も今一度過去永き時代において幾多の戦や戦争により多くの方が殉難なされた歴史を心に刻み、命の尊さを再確認する為、参列させて頂いた。
全国から三百名程の僧侶・壇信徒が集まり、声明やお経、御題目の声が響く中、皆が心一つに戦没者の慰霊と平和を願い堂内を巡る行道による供養を捧げた。
翌日はガイドの案内で社内・島内を回り、神の島と呼ばれた厳島の歴史、海上に建てられた鳥居や社殿の由来など詳しい説明を受けた。
また法要前には平和記念公園にて、広島の最も大きな戦争被害である原爆の死没者へ、献香と共に御題目を唱え慰霊の祈りを捧げた。
参加された壇信徒の方々は皆、平和公園でも千畳閣でも、失われた尊い命を思い、心からの供養を捧げられ、今回の目的である命の尊さ、今私達が享受出来ている平和の有り難さを真摯に受け止め、更なる平和への祈りを持った。