2018年11月2日
神奈川3・守源寺 岩田慶裕師へ法燈継承式
【神奈川三】平成三十年十一月二日(金)、箱根町畑宿にある高榮山守源寺にて心地よい秋晴れのなか、管内有縁の教師二十三名と檀信徒五十名が参列し岡田暁龍師から岩田慶裕師への法燈継承入寺式が執り行われた。
午前十時、行列開始前に総代自宅の仏壇にて岩田師と式衆が一読。
一読後、玄題旗を先頭に守源寺檀信徒、師父寺である法授寺(岩田譲晃住職)の檀信徒とともに守源寺までの六百メートルを唱題と団扇太鼓を打ち鳴らしながら行列にて守源寺へと向かう。道中、隊列に合掌して見送る地元住民の方々も見受けられた。
午前十一時、神奈川県第三部宗務所山崎浩道所長より住職認証の辞令伝達後、二十九世岡田暁龍師から新住職となる第三十世岩田慶裕師へ過去帳と払子が継承され岩田新住職導師のもと法要が厳修された。
入寺奉告文で岩田師は「本日、法燈継承の欣幸を得るは、仏祖の鴻恩、また我を生みて法華経を信ずる身となせり父母の恩、更には檀信徒各位の御芳情に依るところなり。されば未だ浅学非才にして慚愧にたえざれども『行学二道をはげみ候べし。行学たえなば仏法はあるべからず。我もいたし人をも教化候へ。行学は信心よりおこるべく候』との御聖訓を胸に給仕第一の本化宗風を培い、唯偏に行学の二道に励み、精進することを誓うものなり。」と緊張感ある表情であったが力強く誓いを述べた。
式中、山崎浩道所長、第七区宗会議員小林正雄師と宗門の未来を担う若い新住職へ祝辞が送られた。
謝辞では岩田師より「三年ほど前から岡田住職より当寺のお手伝いをさせていただいていた。その際、様々な面で戸惑うこともたくさんあったが、総代・役員の皆さまから親切に事細かにご教示いただいた三年間であった。この間、徐々に芽生えたのは「この御恩をいつかお返ししたい」との想いであった。若輩者ではあるが、皆さまのご期待に添えられるよう日々邁進して参ります。」と重責への緊張と覚悟を感じることができる謝辞であった。
閉式に際し、守源寺総代である中島浩耀氏より岡田前住職への労をねぎらい、最後に「守源寺を心が通い檀信徒を幸せに導くお寺としてお導き下さい」と期待の言葉を述べられた。
法要後、本堂前にて記念撮影を行い、新住職は歴代廟にて歴代住職の増円妙道を祈念するとともに入寺式法要無事円成の報告を行った。その後、客殿と寄木会館にて祝宴が催された。