日蓮宗新聞

2018年11月1日号

池上本門寺で第737回日蓮聖人お会式

お会式①「我れ日本の柱とならん。我れ日本の眼目とならん。我れ日本の大船とならん」。誰もが安穏に暮らせる社会を目指し、法華経とお題目の弘通にご生涯を捧げられた日蓮聖人の第737回の祥月命日を10月13日に迎えた。ご入滅の地・東京都大田区の大本山池上本門寺では、今年も11日からお会式(日蓮聖人のご入滅を偲び報恩を捧げる一連の行事)が盛大に営まれた。
お逮夜と呼ばれる12日夜には万灯練供養が行われた。池上の町に着くと、講中と呼ばれる信仰団体が万灯にたくさんの灯りをともしてお囃子を鳴らしたり、纏を振って池上の門前町を練り歩きながら池上本門寺の大堂(祖師堂)を目指していた。今年は88講中が参加し、日蓮聖人への報恩の誠を捧げた。この練供養を見ようと、参道や本門寺境内は大勢の参拝者で溢れかえった。
練供養は午後6時頃から始まり、講中は順々に此経難持坂と呼ばれる96段の石段を登って大堂前に設えた角塔婆前に到着。ここが講中たちの最後の晴れ舞台となる。色とりどりの万灯を従えてやってきた講中が、見守る参拝者の前で勇壮な纏の技とお囃子の腕前を披露すると、ひときわ大きな歓声が上がった。毎年、講中の高張り提灯を掲げて行列を先導しているという講中の世話役の男性は「若いのから年寄りまで、男も女も練り行列に参加してる連中はみんないい顔している。もちろん見に来てくれた人も。お会式はやっぱりこれだよ」と微笑み、お題目に出会えた喜びと報恩で人と人とがひとつ心になれるお逮夜の素晴らしさを一言で表してくれた。
翌13日、大堂は日蓮聖人を慕う大勢の人たちで溢れた。昨夜とは打って変わった静けさのなか、誰しもが日蓮聖人のご入滅の刻を待った。まず説教師の山口顯辰師がご降誕から始まる艱難辛苦のご生涯を口演。山口師の語り口と日蓮聖人への思いが心の中で触れ合う。お題目と出会えたこと、唱える喜び、今を生きる活力、そういったことがこみ上げてくる。法要では、導師の菅野日彰貫首猊下の打ち鳴らすご入滅の刻(午前8時頃)を知らせる「臨滅度時」の鐘の音に、涙を抑えることはできなかった。

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