2018年10月2日
千葉西 管区教師研修を佐渡島で
【千葉西】宗務所(土井了真所長)では、日蓮聖人佐渡流罪七五〇年に先駆けて、十月二日(火)~四日(木)の二泊三日で、管区教師研修を佐渡島(新潟県佐渡市)にて行い、土井所長はじめ管内教師十四名が参加した。
初日午前六時二〇分にバスで出発し、午後四時に直江津港よりフェリーで佐渡島へ到着。日蓮聖人の放免状を持った日朗上人が嵐で漂着した矢島・経島にて手を合わせると共に「たらい舟」の乗船体験。
二日目は午前八時半に「トキの森公園」(佐渡市新穂長畝)へ向い、特別天然記念物並びに国際保護鳥でもあるトキの姿や保護の様子を見学。その後、「塚原問答」や「開目抄」著作の「三昧堂」を有する本山・根本寺、阿佛房日得上人の曾孫である日満上人開祖の妙満寺、更には日蓮聖人の世話をした阿佛房日得上人が自宅を開基した本山・妙宣寺を参拝。「日朗坂の碑」を車窓から遥拝し、佐渡歴史伝説館(佐渡市真野)にて昼食を取り、館内にて日蓮聖人も大きく関わる佐渡の伝説を拝聴。伝説館を出発し、「袈裟かけ松」「思親の聖跡」として知られる実相寺を参拝。「観心本尊抄」を著作の霊場である本山・妙照寺では加門日如貫首より御開帳を受け、妙照寺の略縁起を拝聴。最後に日蓮宗開宗七五〇年慶讃事業、本年建立十五周年を迎えた日蓮聖人大銅像を参拝し、二日目を終えた。
三日目最終日には午前八時に宿を出発し、日蓮聖人が鎌倉からの旅路で使用した梅の木の杖を地に挿したらそのまま根付いたと言われる御梅堂を参拝、その後、日蓮聖人佐渡着岸の地である本行寺と、着岸後三日間雨露を凌いだ「おけやき」を参拝。最後に日蓮聖人放免後本土への発船地「波題目碑」を御参りし帰路に着いた。
土井所長は「所長就任より八年間、ずっと温めてきた教師研修を行う事が出来、また三日間天候にも恵まれ大変有意義な研修であった」と参加者に感謝と喜びを伝えた。