オピニオン
2018年8月10日
吉田松陰
今年は、明治維新から150年を迎えます。吉田松陰は長州の萩で、私塾・松下村塾を主宰し、わずか1年余りで多くの人材を育て、明治維新を推進しました。その松陰の中心思想が『草莽崛起』です。『草莽崛起』とは、「大きな目標に向かって志ある人が雑草のような強さで立ち上がれば、この世が改革できる」という思想です。松陰はこれを日蓮聖人に学び、多くの志ある人、至誠の人を育てたのです。
日蓮聖人は、「妙法蓮華経」の教えが、すべての人びとを救う最高の教えであると確信され、「南無妙法蓮華経」のお題目を勧められました。お題目の修行をしている私たちは、法華経の教えを実践しなければなりません。自分のため、家族のためだけではなく、すべての人の安らぎを願い、お題目をお唱えする。この輪を繋げ、広げていくことが、日蓮聖人の意志を受け継ぐ、私たちの大事な役目なのです。
(山口県布教師会長・藤井慎一)