2018年8月1日
愛媛 西日本豪雨災害支援物資搬入
【愛媛】8月1日、NPO法人災害危機管理システムEarth(石原顕正理事長=山梨県立本寺住職)と愛媛県教師の会(讃岐英昌会長=今治法華寺住職)が平成30年7月豪雨で被災した愛媛県宇和島市吉田町の支所等に支援物資を搬入した。
この西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山、広島、愛媛の3県で犠牲者が出た土砂災害の発生は、7月6日夕方から翌7日朝までの14時間半に集中していた。この豪雨災害の犠牲になられた方は、亡くなられた方が全国で218人にものぼり、今回物資を搬入した宇和島市吉田町支所でも11人の犠牲者が出た。支所の職員に話を聞いたところ「7日の未明に土砂崩れが相次いで起こり、あっという間に11名の方が亡くなってしまいました。復興にはまだまだ時間がかかりそうです。」と語った。
現在、宇和島市役所などへの物資の受け入れはしていないものの、まだまだ支援を必要としている人は多くいる。石原理事長は「今回のような広域的被害によって、必要なニーズに応えられない「支援の格差」が生じたように感じました。行政側のしくみとして、他地域からの応援要請による人手は多くみられるが、被災者目線とはかけ離れたものであったのではないでしょうか。ニーズを受け付けるべき窓口も、その地域に不慣れな職員が多く配置されているため、被災された方の気持ちを汲み取ることは難しかったように思います。私たちは、被災者の心の奥にあるSOSを感じとり、型通りの支援ではなく、少し踏みこんだ被災者が求める支援をさぐることが必要と考えます。「カネやモノ」ではなく、まず現地で多くの笑顔に包まれることが最良の救援となるでしょう。」と振り返り、今後もこの教訓を活かし、心の支援を目指していきますと決意を表された。