全国の通信記事
2018年7月30日号
石川1 海の寺子屋
【石川1】海の寺子屋が、七月三十日から一泊二日で行われた。福井市大丹生町の大乗寺を会場として、二十名が参加してお寺のマナー教室や掃除に励んだ。今年は法要について知ってもらうため、参加者には木鉦や引磬などの仏具に触れてもらった。初めはおそるおそる触っていたが、それぞれに工夫してきれいな音が出ると、嬉しそうに笑みがこぼれた。実際に朝夕のお勤めや、災害犠牲者慰霊法要でも参加者が諸役を務め、法要の意味や仏具の大切さを学んだ。また、特別な華葩にそれぞれの想いを込めてイラストや願いを描き、慰霊法要では切散華を唱えながら自作の華葩を撒いた。その他ビンゴ大会や海水浴を楽しみ、親元を離れての修行体験は無事終了した。今回は、例年よりも楽しみを減らして学びの要素を増やし、正座を痛がる参加者が多かったが、我慢しながら一生懸命取り組んでいた。
修養道場開催 寺子屋DE夏休み・神一日青会
【神奈川一】平成30年7月30日より2泊3日、横浜市磯子区妙法寺(松本慈恵住職)において、神奈川県第一部日蓮宗青年会(神部宣啓会長)主催の第36回夏の少年少女修養道場・寺子屋DE夏休みが開催され、51名の子供達が参加した。
本年は記録的な酷暑の中での道場生活であったが、子供達は暑さにも負けないくらいの元気で3日間を過ごした。
本年のテーマはメリハリ。子供達は3日間を通して、お経の練習や仏教の話を聞くなど、勉強する時はしっかりと学び、宝探しをしたりビンゴをしたりと遊ぶ時は目一杯楽しむという、まさにメリハリのある生活を送っていた。
多くの仲間とともに、日常の生活では、なかなか体験出来ないお寺での生活を過ごしたことで、一回りもふた回りも大きく成長した子供達は自信に満ち溢れた表情で帰路についた。
青森 第12回「里山の寺子屋」
【青森】北津軽郡中泊町、弘法寺(三浦泰昭住職)に於いて7月30日より1泊2日で「里山の寺子屋」が開かれ、小学1年から6年生まで16名が参加した。
開校式後、境内地を散策しながら自然に触れ、本堂の前で記念撮影。
午後の研修として津軽鉄道の汽車に乗り、桜の名所「芦野公園」を学習クイズを交えながら散策した。
夕方には弘法寺発祥で町の無形文化財「なにもささ」(今から350年程前、諸国修行のお侍さんがこの地に訪れ、弘法寺に一夜の宿を借りた。住職は侍の疲れを癒すため、檀家を集めて盆踊りを創作し踊らせたのが始まりと伝わる)踊りを保存会の方の指導の元、お手伝いのスタッフと共に踊った。
夜にはお経を読み、お題目に合わせて団扇太鼓を打つ。
この後真っ暗な、本堂・位牌堂を廻る肝試しを楽しんだ。
2日目はラジオ体操、掃除、朝のお勤め。 朝食後、修行の写経、写仏を行った。
閉校式には、保護者も参列し、参加者1人1人に終了証と記念写真、小僧くんストラップが手渡された。
アンケートには「楽しかった、来年もまた来たい!」との答えが大部分を占めた。
三浦住職は「2日間という短い修行体験だが、子供たちが仏道修行や共同生活を通じて、自然やご先祖様をもっと身近に感じて、すくすくと大きな気持ちで育ってもらいたい」と話した。