オピニオン
2018年7月20日
ほめること
ほめられると、うれしい気持ちになります。辛い時も自分をほめれば元気が湧いてきます。ほめるということは、長所を発見し、それを言葉にする能力です。否定的な表現を避け、いい所を積極的に評価しましょう。例えば「センスが悪い」と言わないで、「個性的ですね」とほめる。仕事が遅い人には「丁寧ですね」と声をかける。「あの人は冷たい」ではなく、「クールな人だ」と。
『法華経』の方便品の経文に「法を聞いて歓喜し、ほめて、ないし一言をも発せば、即ちこれすでに、一切三世の仏を供養するなり」があります。『法華経』を聞いた時に「うれしいな、ありがたいな」と一言でもほめれば、過去・現在・未来にわたる一切の仏を供養したことになりますよ」という意味です。教えを理解したお弟子を仏は「善哉」とほめました。南無妙法蓮華経と唱えて仏をほめ、供養すれば、仏は「善哉善哉」と私たちをほめてくださることでしょう。
(岡山県布教師会長・岡田行弘)