2018年6月1日
歳をとると趣味を持っているかどうか
歳をとると趣味を持っているかどうかで生活が違うという話を聞いた。定年退職したあと、趣味で生きているという方も多い▼ところが趣味というものはそれ以前の若いときに始めることが多いので、元より趣味そのものに興味がなかった方が歳を取ってから趣味を探すのには苦労する。結局、家でぶらぶらしているのを家族にとがめられ、真っ昼間から散歩に出歩くことになる▼寺の門前にお住まいの方は小生と同年であるから、10年前に退職されたのだが、ご多分に漏れず、散歩を強要されている。ところがある日、散歩から家に帰る時、自宅の前で警官に取り囲まれて職務質問を受けてしまった。家から散歩に出るのに誰も正装などしない。確かに町中を歩く服装とは違っていたのだが、それで怪しまれたという。気をつけよう。それ以前にやはり趣味は持った方が良いと痛感する▼同年配の友人に面白い趣味を持った人がいる。警察官が大好きで、それもロスアンゼルス市警の制服を着て、同じデザインのバイクに本物のステッカーまで貼って市内を走り回っている。ある日、信号待ちをしていたらアメリカ人観光客に道を尋ねられたので親切に案内してあげた▼何となく世の中から楽しいことが減っているような昨今だが、こういう話は実に愉快だ。久しぶりに大笑いした。同じ持つなら、周りの人たちを和ませてくれるような趣味がいい。小生のような、部屋に閉じこもって半田ごてを握るような趣味はよくない。(寮)