2018年5月29日
山梨3 檀信徒協議会総会と研修講演会
【山梨3】檀信徒協議会(石川俊幸会長)は5月29日、南アルプス市在家塚「JA在家塚」を会場に研修講演会を行った。
講演会前には、檀信徒協議会総会が執り行われ、開会に際し石川俊幸会長より挨拶が述べられ、多忙の中、参加された各寺院の総代さんに対しての御礼が述べられた。続いて岡本正富(実成寺住職)宗務所長より挨拶があり、初めて参加される総代さん方に対し檀信徒協議会の成り立ちや、当管区の檀信徒協議会会長の石川俊幸氏が山静教区の会長も務めていることなどの説明を加え、僧俗共に日蓮宗発展のために参加された方々へご理解と、ご協力を仰いだ。
毎年恒例となったこの研修会では、今年は宗務院より宗祖降誕800年担当課長の太田順祥氏が招かれ、各寺院総代130名出席の中、一時間半に亘って講演が行われた。
太田氏は、『千載一遇の宗祖降誕800年まであと994日』と題した講演で「日蓮宗には50年で一回りする三大会という大きな行事が御座います。今その3つの行事のなかで3年後に迎える行事が宗祖降誕800年です。皆さんは普段、1年に1回迎える誕生日の時はどの様にお過ごしですか?沢山の方にお祝いしてもらったりしていますか?」と参加者に問い、続けて「たしかに沢山の方に祝ってもらえると嬉しいですが、でも本来そうではなく自分の誕生の日には祝ってもらう事よりその日に頂いたこの命、無償の愛情で育ててくれた恩、培わせてもらった経験、全ての事に対して『ありがとう』と両親へ口に出す日が誕生日です。今日参加されている皆さんの両親は大半お墓の中に眠っていらっしゃると思います。声をかけることが出来ないなんて思わないで下さい。お墓の前で手を合わせ『また1年長生きすることが出来たよ。ありがとう。いつも見守ってくれてありがとう。』と恥ずかしがらずに声をかけてあげて下さい。感謝をする日が誕生日です。その心が何よりも親孝行となるのです。」と語り、「私達は法華経を信仰している檀信徒である以上、日蓮聖人の子供です。自分達を、命を懸けて生んでくれた親と一緒で、日蓮聖人は命を懸けてこの法華経を弘めてくれた。その子供達である私達が、親である日蓮聖人に感謝する日が3年後に迎える降誕800年です。」と語意を強め、知恩報恩の大切さを説き、盛大な拍手の中、幕を閉じた。
講演後、参加者の中には「とても良い話を聞くことが出来た。」「今日この講演に参加することで、より一層強く両親に対して慈孝の念が湧いた。早速お墓に行って手を合わせたくなった。」などという方もおり、今回の講演が如何に有意義なものだったのか、帰路に就く参加者の笑顔に顕われていた。