2018年4月20日
岐阜 佐渡島へ護法団参
【岐阜】岐阜県宗務所(傍島智秀所長)は4月20日から22日の2泊3日の行程で52名の参加者を得て、佐渡島(新潟県佐渡市)への護法団参を行った。
20日は直江津港から島に渡るためのフェリー出港予定時間をめざして7時間半のバスでの移動となった。車内で天田泰山岐阜県布教師会長より法話があり、日蓮聖人が龍ノ口法難から佐渡流罪となりまさに悲運をたどられたにもかかわらず御赦免になられるまでの2年半いかに精力的に活動されたかの説明と、また明日からはその霊跡を辿る旅であることを話した。
21日は午前中、まず日蓮像に参拝した。日の光を背負った金色の大きな銅像を目にするとバスを降りた参加者はそれぞれに感嘆の声をあげた。その後、傍島所長導師のもと法要を営んだ。次に、新穂にある根本寺に移動し、竹中智英貫首のお出迎えを受けた後、三昧堂にて御開帳、道中安全祈願を受けた。竹中實首から根本寺の縁起説明があった。三昧堂すぐ脇にある宗祖謫居(流罪にて身を留める場所)の聖地である戒壇塚では、かたく目を閉じ合掌する参加者のすがたがあった。その後、佐渡歴史資料館を見学し妙宣寺、妙照寺を参拝した。
22日は再び天田上人より法話があり、日蓮聖人が佐渡島滞在中、日蓮聖人を供養し続けた阿佛房についての説明があり、「帰りは再びフェリーでの移動となりますが、当時高齢であった阿佛房がこの佐渡から身延山の日蓮聖人に幾度と会いに行かれたその苦労と熱い思いを想像して頂きたい」と話した。晴天の中、遠く霞んでいく佐渡島をながめ参加者は「これは遠いな」「海が荒れていたら無理だわ」とそれぞれ話していた。
最後に、新潟県上越市にある常顕寺にて参拝した。法要後、西山要穂住職からは常顕寺の縁起説明のほか、寺宝である日蓮聖人開眼の日蓮聖人像、日蓮聖人御真筆の断簡、天拝の大曼荼羅御本尊の展示、説明があった。
今回の団参を終え、ある参加者は「法話の中で佐渡法難前と後で日蓮聖人が大きく変わられる転機の場所であったと話がありましたね。佐渡でいろいろ見聞きして、いろいろと感じることがありました。一日の滞在ではありましたが、帰った後、自分の人生の佐渡島後を考えてみたいと思います。」とはなした。