オピニオン
2018年4月1日
変わる葬儀、変わらないお題目
当地では六町が一市に合併後、新火葬場を計画。反対運動で場所が度々変更になったが、ようやく完成した。施設は立派で綺麗になったが、火葬炉は総工費節減のため、従来の半分の4炉となった。過疎地では、工事費の節減が最優先である。
団塊の世代が亡くなり、炉が不足する2025年問題が言われているが、この世代が終われば死亡者が激減する。新火葬場の規模と火葬炉数は、団塊後を考え決定した。このため新火葬場は炉の順番待ちがあり、葬儀日を延ばすことも出てきた。
火葬場までの所要時間も45分と大幅に延びた。当初は最新の冷却装置を備え、1時間で収骨する予定が、経費節減のため不採用となった。2時間と従来より収骨が長くなった。
現在葬儀時間が制限される。僧侶・遺族・参列者は一体となり、日蓮聖人の本門受持の心髄のお題目を、一生懸命合掌し、大きな声で唱え、故人を心から霊山に送ることが一番大切となる。
(京都府第2部布教師会・長内田雅友)