2018年3月24日
兵庫西 春のお彼岸お寺コンサート
【兵庫西】宍粟市山崎町・妙勝寺(大岩淸人住職)で結岸の三月二十四日、彼岸法要の夜、「春のお彼岸お寺コンサート」が開催された。地元出身の東京芸術大学生(佐渡裕スーパーキッズオーケストラで活躍した長田健志さん)を中心とした四人のバイオリン・ビオラ・チェロによる弦楽四重奏が本堂に響いた。地元や近隣の市からコンサート情報を聞きつけた百人を超す聴衆で堂内は満員となり、本堂内陣のステージを取り囲み、精鋭の奏でるクラシック曲や慣れ親しんだ曲が演奏された。住職は「千の風になって」と沖縄の「花」をリクエストし、演奏の前に次のように解説を入れた。「『千の風になって』は魂(こん)を唱った曲です。魂は天に宿り、魄(はく)は地に宿ります。お墓にはご遺骨と共に魄がおられるのです。沖縄の『花』は法華経薬草喩品の教えそのものです。草木がそれぞれに花を咲かせるように、皆さんも多くの経験を積み佛になられるのです。」
穏やかな音色が最後まで堂内を包んだのです。
コンサートが終わり、「これまでに経験したことのない身近な本堂でのコンサートに感激しました。素晴らしかった。」と多くの方の感想です。演奏した四人も「本堂の響きも良く、取り囲んで聞いて頂くという会場の雰囲気に気持ちよく演奏することが出来ました。」と好評でした。春の夜風が心地よい中、笑顔で皆さん帰って行かれたのです。春のお彼岸を締めくくる良いコンサートだったのです。