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2018年3月20日
兵庫東 三十番神像掛け軸が明石市文化財に
【兵庫東】明石市本立寺(佐藤光昶住職)所蔵の掛け軸『三十番神像』が明石市教育委員会から同市文化財に指定された。縦91.4cm、横47.4cmの掛け軸は室町時代(15世紀頃)に制作されたとされる。作者は不明であるが、繊細な描線に色彩が豊かに施された顔料や金泥を多用しているところから、高度な技術を持った絵師によって描かれたものだと考えられている。また、一般的な三十番神像とは異なり、稲荷が男神であることや、八幡が僧形の様相でありながら烏帽子を被るなどが特徴的で、当時の信仰のあり方を伺える作品と期待されている。佐藤住職は『昨秋、中尾堯先生に鑑定していただいて、貴重なものと初めて知りました。次世代にしっかりと渡していければ』と話している。