オピニオン
2018年3月20日
運・鈍・根
子どもたちが大好きなアニメ「アンパンマン」の作者のやなせたかしさんは生前、人生は運・鈍・根だとよく仰っていました。
運とは、まず運がよくなければということです。しかし運がないという時もあります。その時は、運をつかむという努力が大事になってきます。そんな時に「あーついてないな~」などとあまりナーバスにならないということ、即ちすこしくらい鈍感(おおらか)であることが大切なのです。そしてなかなか「運」がつかめなくても根気を持って続けるということが大切なのです。
日蓮聖人のご生涯を考えてみますと、この運鈍根に当てはめることができるかと思います。法華経に出会ったという運命、度々の法難のお遭いになってもめげないというおおらかな心、そして一生法華経の信仰を持ち続けたという根気です。
私たちの日々の信仰の持ち方にも参考になるのではないでしょうか。
(東京都西部・布教師会長吉田教理)