鬼面仏心

2018年2月20日号

年度の変わり目、学校ではクラス替えがあり

 年度の変わり目、学校ではクラス替えがあり、職場では人事異動が気になる時期だ。A君のことが思い出される▼「本社の営業に回されました」。残念そうにいう彼。栄転かと思って聞いていたらそうではないという。日本有数のメーカーへ技術者として入社。世界一の製品造りを目標に開発の第一線で働いてきた。上役同僚とも和気あいあいで、仕事の上でも何の落ち度もない。それなのに、なぜ自分がチームから外されたのか。会社のためにももっとやれることがあったのにそれができないのが残念だという▼この世の中、やろうと志すことがどんなにいいことでも理解されず、また思い通りにはさせてもらえないことが間々ある▼日蓮聖人でさえもそうだった。法華経の教えが世に広まれば必ずや全ての人が真の幸福を得ることができると説き勧められたが、時の権力者の理解を得ることは難しく、逆に迫害を加えられさえした▼ただ聖人が凡夫と違うのは、これを自分に下された仏の予言と受け止められた点だ。聖人にとっては、理不尽な迫害も仏に認められた証であり仏の励ましの言葉であった▼私たち凡夫には納得できない事象も大所高所から見ればまったく異なった重大な意味を持つものかもしれない。A君はその後、技術に精通した営業マンとして会社にとってもクライアントにとっても、なくてはならない人材とされているそうだ。(直)

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2018年2月10日号

「生きてるだけで丸儲け」。これは

 「生きてるだけで丸儲け」。これはタレントの明石家さんまさんの座右の銘だ▼今年は全国的に近年にない寒さと雪の多い冬となった。滑って転んでけがをする人も多い。まさか自分がその当人になるとは思はなかった▼札幌の仕事の帰り、特急列車から降り立った途端に、転んでしまった。左手には紙袋、右手には法衣一式が入った重いキャリーバッグ。身体が傾いていたせいもあって見事に転んでしまった。紙袋の中身は散乱し、左足の向うズネをホームの角に思いっきりぶつけて酷く擦り剥いた。勿論、血が出た。久しぶりに血をみるけがをした。家に帰り応急手当をして床に就いたが、自らの反応の衰えに情けない思いに駆られながら眠りに入った▼翌朝、「無事に目が覚めてよかったね」と妻に冗談交じりにいわれた。「そうか、昨日と同じように朝、目が覚める。起きられることだけで有難いことなのだ」と、実感として教わったような気がした。「いのちに合掌」といつも言っているのはこういうことでもあるのだと。朝の日差しが優しく感じた▼「風流」とは自分の力ではどうにもならないことをもいう。最後の越後の瞽女、小林ハルさんは「いい人と歩けば祭り。悪い人と歩けば修業」といった。お祖師さまは「善からんは不思議、悪からんは一定と思え」と教えられている。どの言葉も時間と共に忘れたり、薄くなる我が身が情けない。(汲)

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2018年2月1日号

今年もウイーンでのニューイヤー・コンサートで

 今年もウイーンでのニューイヤー・コンサートで幕を開けた。これを聴かないと年が明けた気がしない。プロ中のプロによる一流の演奏を世界に届けるのは、進歩した放送技術の賜だ。それにも増して見事なのは絶妙なカメラワークと音響技術だ▼毎年のことだが日本人の聴衆も多く見られた。羨望の眼差しを禁じ得なかったのは事実だ。いやいや、暖かい部屋の中で好きな酒を片手に、ゆっくり音楽を聴ける喜びは大きい。まずは感謝だ▼大晦日には、恒例の、ベートーベンの交響曲第九番を、今年も自身が合唱で出演した静岡交響楽団定期演奏会の録画で堪能した。プロの楽団とアマチュアの合唱であるが、十年以上レッスンを受けている合唱団も素晴らしいできばえだった。同じような合唱団はほかにも多く、全国でおそらく百回以上のコンサートが開かれたことだろう▼数年前のコンサートではドイツ人が指揮を執った。本番前のゲネプロでの彼の話がよかった。かつて東西に分断されていたドイツが統一されたとき、その象徴とも言うべき、壊されたベルリンの壁の両側でこの「第九」が大合唱されたそうだ▼ウイーンでのコンサートには世界中の人たちが来ていた。誰もが同じ喜びをかみしめている。こんな人たちが、戦争など起こすはずはないと、安堵を得た▼国内でも貧困問題に加え、未だに仮設住宅で暮らしておられる多くの方のご苦労もある。正に四苦八苦だ。世界中の誰もが安心して暮らせる日を待ち望む(寮)

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今年の1月13日の御年頭会の日も晴天にめぐまれました。

日蓮聖人の新年初の月命日はいつも晴れます。

みなさま今年もお元気でがんばっていきましょう!

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