2018年2月15日
福岡 江頭前一師の帰山奉告式
【福岡】2月15日、うきは市鎮西身延山本佛寺(佐野前延住職)において本年加行所初行成満の江頭前一上人の帰山奉告式、ならびに国祷会大法要が営まれた。法要には九州、中四国の各県より同じく本年成満した荒行僧16名が出仕した。
午前10時半より江頭上人を導師に水行が行われ、大粒の雨が降る中で一心に水行を行う荒行僧の迫力ある姿に参列した檀信徒は自然と手を合わせ熱心に見入っていた。
そして11時より本堂において荒行成満歓迎の和讃が奉唱された後に帰山奉告式と国祷会となった。法要では昨年7月に起こった九州北部豪雨災害の犠牲者追悼も行われた。
謝辞の中で江頭上人は「荒行の中で一番学んだことは感謝です。百日の間には自分の弱い気持ちが出てくることがありました。そのような時に思い浮かぶのが、送り出してくれた方々や大切な人の顔でした。そのようなことを考えると自然とやる気が湧き百日間乗り切ることができました。私一人では成満することは出来ず、周りの方の支えや待っていてくださる方がいたからこその成満だと感じています。この感謝の気持ちを忘れずにこの御恩を忘れずに修行に励んでまいります」と述べた。
法要の最後に佐野住職が「檀信徒の皆さん、今日の帰山式をご覧になっていろいろと感じられることがあると思います。荒行堂で行僧さんが百日間読んできたお経の功徳は娑婆で唱えるものよりも何百倍何億倍にもなります。今年は例年より人数が少なく、更には大寒波という大変な時期に前一上人は修行をしてきました。しかし日蓮大聖人、鬼子母神様はしっかりとお経を読んだ人にはそれだけのパワーを授けてくださります。この帰山式ではお経のシャワーが皆様方の体に浸透し行僧さんのお経の功徳によって平成30年が幸せになることをお祈りします」と謝辞を述べた。
法要後には御真骨堂において特別祈祷が行われ、本日出仕した荒行僧による檀信徒を囲んでの力強い修法が執り行われた。