2018年2月12日
宮崎・鹿児島・沖縄 「第11回 ちからわく水行!」
【宮崎・鹿児島・沖縄】寒さ厳しい晴天の二月十二日、宮崎県都農町龍雲寺(吉田憲由住職)において、第四行水神相承 帰山奉告式に併せ星祭り法要が行われた。「ちからわく水行」と名付けられたこの水行は、お鈴山という神様の山から、一之宮神社の下を通り龍雲寺の裏で湧く「水神さま」として祀られる湧水を使用している。今年で11回目を迎え、僧侶らと共に一般の方も水行に参加ができるのだが、毎年参加希望者が増え、定員108名の枠があっという間に埋まってしまった。
寺の境内には朝市や出店「都農町おもてなし隊」の猪鍋の振る舞いが並び、ゆるキャラの「つのぴょん」も来て盛りあげ、地域のお祭りとなってきている。
向かい側の広場には結界が張られ、風に白い幣束がなびき「南無妙法蓮華経!南無妙法蓮華経!」信徒の打つ団扇太鼓の音と共にお題目を唱えながら、ふんどし姿の男性や白衣姿の女性が、胸を張り少し顔を強張らせ ながら樽を囲んだ
「せーの、よっしゃー!」と大きな掛け声とともに、水しぶきと歓声が上がった。7杯の聖水で身を清めると拍手が沸き起こり、皆の顔が清々しく光った。
その後、参加者を含めた二五〇名の方々が本堂で星祭りのご祈祷を受け、今年1年の無病息災を祈願した。
吉田住職は、「地域の方々がお寺に来て力が湧いたと言っていただけて嬉しい、これをご縁としていつの日か、一人一人が地から涌く「地涌の菩薩」であることを自覚してほしいと語った。