ひとくち説法

2018年1月20日号

誰かのために

 人間が歳をとって一番辛いのは「自分が誰の役にも立っていない」という孤独感に苛まれることだそうです。
 人は1人で生きていくのではありません。つまり私の命は、人と人はもちろんのこと、人と他のすべての生命を生かし、そして生かされている生命と言えます。その意味で、人は人のために生きなければなりません。
 目は、誰かの良いところを見るために使おう。耳は、誰かの言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。手足は、誰かを助けるために使おう。心は、誰かの痛みが分かるために使おう。
 幸せとは決して人の評価によるものではなく、自分が何かの、誰かのために力を尽くすことができたという満足感の中にあります。私たちが行うすべての営みに、謙虚さと感謝と勇気と喜びをもって、菩薩行を実践したいものです。
合掌
(富山県布教師会長・谷川寛敬)

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2018年1月10日号

合掌

 古来インドでは、箸を使わずに素手で食事をしましたので、右手は清浄な食事に、左手は不浄なトイレでと、両手を使い分ける習慣があります。ことに仏教では、右手は清浄なる仏の心を表し、左手は不浄な自己の煩悩を表し、両手を合わせ「合掌」することで、清浄なる仏の心に自己を合一させ、相手を敬うことを表します。日本においても「右ほとけ 左衆生と合わす手の うちぞゆかしき 南無のひと声」という古歌が有名です。また、数珠を片手で持つときは、不浄・煩悩を表す左手に掛けます。
 『法華経』でお釈迦さまは、この経を信じるすべての人に成仏を約束されましたが、ご自身も前世で「常不軽菩薩」(常に軽んじない菩薩)として、世の中の人びとの成仏を念じ、ひたすら「合掌」して巡る修行(但行礼拝)をされました。日蓮宗ではこの故事に基づき、「合掌」であいさつを宗門運動として勧めています。
(新潟北部布教師会長・小瀬修達)

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2018年1月1日号

笑顔と憤怒(いのちに合掌)

 笑顔が一番、笑顔そして声も笑声、聞こえなくても心も笑心。おこったら 今までの笑顔も、声も心も だいなしになる 怒らないのが第大一番。
〇そんな怒っちゃいけません
 そんなに他人を責めてはなりません
 そんなに悪く言ってはなりません。
〇どんな人でも 誰でも 何でも
 傷つきやすいんです
 こわれやすい心があるんです
〇自尊心とも 自負心とも
 矜持ともいう心
 また虚栄心というのもある
〇この傷が おそろしい!!
 何倍にもなって増える
 心の傷は3千種、いやもっと。
〇これは人だけではない。山川草木動植物、金石万物・・・・・・。郷土、里、町、村、国、國、邦もだ。恐るべし、恐るべし 仏の智慧を学べ!!
(新潟県西部布教師会長・中嶋教高)

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