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2017年11月12日
熊本 阿蘇市光徳寺の御会式
【熊本】阿蘇市光徳寺(岩田孝昭住職)は11月12日に執り行った御会式で、昨年4月の熊本地震で2回も震度7にみまわれ甚大な被害を受けた上益城郡益城町の竹本義隆・道安寺住職の法話を行った。
光徳寺では10月5日、岩田住職と檀信徒ら15名が道安寺を見舞いに訪れた際、竹本住職から地震発生当時の状況を聞き「光徳寺のある阿蘇地域も被害を受けたが、震源地の話を直接、檀信徒に聞いてもらいたい」(岩田住職)として御会式に合わせ竹本住職を招いた。
法要後にあった法話で竹本住職は「突然庫裡が1メートルぐらい横に揺れ、大音響とともに本堂の瓦が天井を突き破って畳に落ち、壁が崩れ落ちる音を聞きながら、死を覚悟した」と地震発生時を振り返り「道安寺では震災より10カ月後に仮設の本堂を建て、4月に一周忌法要を行うことができた。10数年かかってでも本堂を建立したい」と復興への意欲を語った。竹本住職の話に檀信徒の中には感銘を受け涙する人も見られた。