日蓮宗新聞

2017年11月10日号

法華経寺に加行所開設

加行所①

僧侶が日蓮宗に伝わる秘法の祈祷=「修法」を授かるため、わずかな食事と睡眠で百日間、読誦行と水行を続ける修行場「加行所」(吉澤順将伝師)が11月1日に千葉県市川市の大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)に開設された。初めて加行所に入る(初行という)僧侶から、5回以上までの86人が覚悟を決めた表情で、社会と修行場を隔てる門「瑞門」をくぐり、厳しい修行に身を投じた。
少子化や加行所の規程改正などの影響で、例年に比べて少ない人数(昨年は約130人、うち初行約60人。今年度は初行25人)での修行に関して、5回目に臨む小泉海文師(神奈川県法眼寺住職)は、「少人数だとインフルエンザなどの感染症が流行し、全員の修行が執り行われなくなることが心配だが、加行所の過渡期だと良いように捉え、吉澤伝師の訓育のもと、修行僧の全ての力を出しきりたい」と抱負を述べた。また最年少の1人、初行の神田善輝師(新潟県感應寺内)は「檀信徒や多くの人がご祈祷を待っている。自坊の行事を絶やさないことが、まずお題目を弘める第1歩。力を合わせて頑張りたい」と力を込めた。
加行所② 瑞門への行列に先立ち営まれた入行会では、修行僧が例年と変わらない大音声の読経を祖師堂に響かせた。小林順光宗務総長が加行所に入ることができる丈夫な体をいただいた仏祖三宝や両親への感謝、加行所伝主を務める新井貫首が加行所内の厳格な決まりを守ることを強く求めた。吉澤伝師は「修行は楽ではない。だからこそ共に修行をしていきたい。檀信徒の皆さまもぜひ、お題目をお唱えください。必ず修行の力になる」と訓示・挨拶した。
午後1時半頃から修行僧が法華経寺周辺を練り歩いた後、瑞門をくぐると固く扉が閉じられた。次に瑞門が開くのは2月10日、修行が修了する日だ。加行所は「修法を授かる」ことが目的と定められるが、その修法の力は世間一般に分け与えられるもので、決して個人だけで完結する修行ではない。
※宗務院では、12月6日から始まる面会に感染症予防のために面会者のマスク着用を強く呼びかけている。

illust-hitokuchi

side-niceshot-ttl

写真 2023-01-13 9 02 09

新年のご挨拶。

過去の写真を見る

全国の通信記事

  • 北海道教区
  • 東北教区
  • 北陸教区
  • 北関東教区
  • 北関東教区
  • 千葉教区
  • 京浜教区
  • 山静教区
  • 中部教区
  • 近畿教区
  • 中四国教区
  • 九州教区

ご覧になりたい
教区をクリック
してください

side-report-area01 side-report-area02 side-report-area03 side-report-area04 side-report-area05 side-report-area06 side-report-area07 side-report-area08 side-report-area09 side-report-area10 side-report-area11_off side-report-area12
ひとくち説法
論説
鬼面仏心
購読案内

信行品揃ってます!

日蓮宗新聞社の
ウェブショップ

ウェブショップ
">天野喜孝作 法華経画 グッズショップ
">取扱品目録
日蓮宗のお店のご案内
">電子版日蓮宗新聞試読のご登録
">電子版日蓮宗新聞のご登録
日蓮宗新聞・教誌「正法」電子書籍 試読・購入はこちら

書籍の取り扱い

前へ 次へ
  • 名句で読む「立正安国論」

    中尾堯著
    日蓮宗新聞社
    定価 1,365円

  • 日蓮聖人―その生涯と教え―

    日蓮宗新聞社編
    日蓮宗新聞社
    定価 826円+税

書評
正法
side-bnr07
side-bnr07