2017年11月4日
青森 檀信徒研修道場
【青森】青森県宗務所(秋田堯瑛所長)主催の檀信徒研修道場が11月4、5日、鰺ヶ沢町ホテルグランメール山海荘で開催され、約60人の檀信徒僧侶が参加した。
初日の講義は、日蓮宗常任布教師で鰺ヶ沢町永昌寺住職の田端義宏師が『青少幼年教化と信仰の相続』と題して行った。人間が他の動物と違うのは宗教心を持っていることであり、鬼になるも仏になるも同じ人間なのだから、仏づくりのために人間づくりを進めていかなければならないと説明。より良い国づくりのためには信仰を次世代に伝える環境作りが大事と結んだ。
最終日の第1講は、tovo代表の小山田和正師(五所川原市法永寺副住職)が『東日本大震災津波遺児チャリティの視線から…第七回忌を迎えて』と題して講演を行った。2011年6月から10年の活動期間を目標に立ち上げた同団体の設立の経緯や、チャリティを行う上での体験談などを細やかに説明した。同団体がチャリティグッズ販売などを通して行った寄付の総額は、本年10月23日現在で5,708,704円に上る。
第2講は青森県宗務所副長の工藤清文師が書写行について説明し、欲令衆を書写する実践修行に入った。閉講式では秋田堯瑛所長が、平成32年に青森市蓮華寺を会場に開催される降誕800年記念教区法要に向けて、より一層の精進を重ねて欲しいと挨拶して締めくくった。
板柳町長延寺から参加した工藤ミツさんは「最近の悲惨な事件や出来事を見ていると、宗教的な教育がとても大事だと思った。家族と一緒に手を合わせて、信仰の大切さを伝えていきたい」と話していた。