2017年10月20日
千葉東 法儀声明の基礎と実習
【千葉東】2017年10月20日、大網白里市 本國寺に於いて法儀声明の基礎と実習「椅子席での所作について」会員研修会(千葉県東部声明師会・青年会共催)が開かれた。千葉県東部声明師会(土屋賢史会長)と千葉県東部青年会(風間教信会長)の共催で全国声明師会連合会講師の八街市 実相院住職 蓮見高純上人を講師に招いて行なわれた。十数名の僧侶が参加した。
近年、椅子席でのお葬式などの法要が増え、「声明の時合掌して頭を下げる」だけでは厳かさが足りないと反省されることがあった。全国声明師会連合会などでも相談され、つい近々決まった事を説明してもらい、午後から実習した。
1 導師は入堂して御宝前で声明の所作をするのではなく、導師席についてから式衆と一緒に同じ所作をする。
2 式衆は入堂して椅子の左側に立ち、座っていた時の所作のように、立ったまま頭を下げ、座って合掌し、頭を床に着ける。それから椅子に腰かける。よって、床に敷く布などの用意が必要になります。
3 声明の所作は座っていた時のように立ち上がり、腰を曲げたり合掌した手を前に出したりする。
4 退堂まえの声明の所作も1,2,3に準ずる
5 以上のことを踏まえて鉦(かね)の鳴らすタイミングが変わった。
大筋の所作が決まっただけなので、実習してみると、戸惑ったり、所作が合わずに新たな取り決めをしたりもした。習熟するためには何回も研修が必要で、多くの僧侶が理解するのには時間がかかりそうだった。でも、実り多い研修会だった。